駅前東口ラーメン店「綱島商店」と日吉浜銀通り「がっとん」の運営会社が上場 | 横浜日吉新聞

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綱島駅東口の駅出入口真横にあるラーメン店「綱島商店」(住所は綱島西1)や日吉浜銀通りで「がっとん」(日吉本町1)を運営する株式会社ギフト(東京都町田市、田川翔社長)は、来月(2018年10月)19日に東京証券取引市場マザーズ市場への株式上場を行います。今後、新規店舗の出店を加速していく構えです。

創業者の田川翔社長(1982年生まれ)は教師だった母親の期待に応え、千葉県の進学校へ入学したが、高校卒業後すぐに横浜家系ラーメン店へ修業に入り、2008年に「町田商店」の名で独立。2012年の綱島出店を機に飛躍し、独立10年で上場を果たすことになる(株式会社ギフトの公式サイトより)

株式会社ギフトの旧社名は、2008年に創業したラーメン店と同名の「町田商店」で、豚骨醤油ベースの中太麺を特徴とした「横浜家系」と呼ばれるラーメンを出すグループの一角として、“町田商店系”とも言われている横浜家系ラーメンチェーン。

今年7月現在、東京都内に21店と神奈川県内の12店舗など首都圏を中心に直営52店と、海外はシンガポール、米ニューヨークとロサンゼルスに3店を出店。2015年には居酒屋チェーンを展開するコロワイド(横浜市西区)から、主に海外観光客向けとして出店していた「ラーメン四天王」も買収しています。

発祥は町田市ですが、綱島と日吉には縁の深い企業で、グループ4店目として2012年1月に出店した綱島商店成功したことで、同チェーンが成長するきっかけとなり、スープを全部飲み干したことを現す「完まく」などのコールも、綱島が発祥だといいます。

出店当時の同店店長だった藤井誠二さんは、2014年からグループの取締役となり、現在は直営店舗部門の責任者をつとめています。

ギフト(旧町田商店)グループ4号店の「綱島商店」(綱島駅東口、写真左)と同7号店として、とんこつラーメン初出店となった「がっとん日吉店」(浜銀通り)

ギフトグループは横浜家系のほか、とんこつ系ラーメンにも進出しており、その1号店が2013年5月に日吉浜銀通りに出店した「がっとん日吉店」。

“九州釜焚きとんこつ”と銘打ったとんこつラーメン店舗の出店は現時点で鈍化傾向にあるものの、大阪ミナミの中心部では海外観光客を意識した「Gatton(ガットン)」の名で営業し、「ばってんラーメン」の店名でも町田と小田原に2店を出店中です。

同グループは、麺やタレ、スープを自社開発し、自社や委託先で製造することにより、「どの店舗も一定の味と安定した品質にて提供」(同グループ公開資料)することを特徴としており、また店舗名には「綱島商店」など、出店先の地域名を冠している店が目立ちます。

今年10月期の売上高は、前期比23.5%増となる69億2900万円、営業利益は同12.2%増の7億300万円と前年を上回る右肩上がりの成長を遂げており、平均客単価は845円だとのことです。

【関連記事】

綱島駅東口にくっつくように建つ、あの元気な“横浜家系”ラーメン店は要注目(2017年4月3日、ラーメンの内容と“町田商店”と綱島や日吉との関係も紹介)

【参考リンク】

株式会社ギフトの公式サイト

横浜家系ラーメン「町田商店」の紹介

釜焚きとんこつ「がっとん」などの紹介


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