箕輪小の設置へ横浜市会で議論、壁面近接に市長「設計変更を求める必要ない」 | 横浜日吉新聞

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2020年4月に開校を予定する箕輪小学校(日吉台小学校第二方面校)の設置を盛り込んだ横浜市立学校条例の改正案が今月(2018年5月)17日から始まった横浜市会に提出され、同校に関する質疑では林文子市長が野村不動産による「日吉大規模複合開発(箕輪町計画)」と新小学校の関連性についての認識を披露する場面もありました。

5月22日の市会本会議で答弁する林市長(横浜市会インターネット中継より)

きのう(22日)行われた本会議では、自民党の遊佐大輔議員(南区選出)が新小学校を設置することになった経緯を質問。今年4月1日付けで着任した鯉渕信也教育長は、「港北区の日吉・綱島地区では綱島駅前の再開発や大規模な集合住宅等の建設などにより、日吉台小学校では最大34学級、綱島東小学校では29学級となり、どちらの学校も教室不足が見込まれている」と設置理由を説明します。

一方、共産党の北谷まり議員(保土ヶ谷区)は、新小学校の敷地境界線と最高で20階建てとなるマンションの壁面が5メートルしか離れていない点を指摘し、マンション開発の事業者である野村不動産に対して設計変更を求めるべきだと市に質しました。

箕輪小学校の校舎(4階建て)後方には最大20階建てとなるこのようなデザインの建物が建てられる計画(2018年3月5日、第42回「横浜市都市美対策審議会景観審査部会」の資料より)

これに対し林市長は「学校予定地と隣接する部分には、地区計画で壁面の位置の制限や歩行者用通路の確保等を定めており、子どもたちの良好な学習環境に配慮した内容としているため、(事業者に)設計変更を求める必要はないと考えている」と述べ、現状の計画で問題はないとの認識を示しています。

なお、箕輪小学校の設置を盛り込んだ条例改正案は、委員会での議論を経て、来月5日の本会議で議決が行われる予定です。

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箕輪町の新小学校は11月着工へ、校舎4階上部にプール、開校予定は2020年4月(2018年5月10日)

<箕輪町計画>住民545人がマンション壁面と小学校を離すよう「請願」、横浜市会は“否決”(2018年2月20日)

<旧アピタ跡地>2020年4月新設校の名は「箕輪小学校」、2度の投票で決定(2017年3月7日)

【参考リンク】

横浜市会平成30年第2回定例会「議案一覧」(箕輪小学校に関するものは市第7号議案「横浜市立学校条例の一部改正」)


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