日吉初の「企業主導型」保育園が開園、元幼稚園教諭の園長や看護師も

横浜日吉新聞
箕輪町2丁目の東京綜合写真専門学校内に、日吉初の企業主導型保育事業により誕生した「みんなのみらい日吉園」の運営会社・株式会社みんなのみらい計画の濵田和人社長(左)、山本晃嗣(こうじ)園長

箕輪町2丁目の東京綜合写真専門学校内に、日吉初の企業主導型保育事業により誕生した「みんなのみらい日吉園」の運営会社・株式会社みんなのみらい計画の濵田和人社長(左)、山本晃嗣(こうじ)園長

法人サポーター会員による提供記事です】日吉で初の「企業主導型」の保育園が開園しました。昨日(2018年)4月1日に、箕輪町2丁目にある東京綜合写真専門学校(学校法人写真学園・伊奈英次校長)の1階(日吉駅から徒歩約8分)に開園した「みんなのみらい日吉園」は、岩手県盛岡市に本社を置く株式会社みんなのみらい計画(濵田和人代表取締役社長)が新設したものです。

新たに就任した園長は、男性で元幼稚園教諭という経歴の持ち主。また、看護師も複数勤務、うち1名はフルタイムで園の運営に参画することから、「より安心して預けていただけるよう、努めていきたい」と、園長の山本晃嗣(こうじ)さんは、無事定員を充足し、開園を迎えた同園の“これから”についての抱負を語ります。

いよいよ開園。きのう(2018年)4月1日に行われた入園式の様子(みんなのみらい日吉園提供)

いよいよ開園。きのう(2018年)4月1日に行われた入園式の様子(みんなのみらい日吉園提供)

企業主導型保育事業は、国全体で保育の受け皿を増やすため、2016(平成28)年度から国が独自に始めた制度。港北区内の企業主導型保育施設は、昨年4月に菊名6丁目で開園した「キッズラボ菊名園」などに次ぎ、現時点では今回が3園目、日吉・綱島・高田地区では初の設置となります。

園長の山本さんは東京都出身。親の転勤で移住した広島県内の崇徳高校(広島市)に入学。入部した相撲部の先輩としての濱田社長と初めて出会ったといいます。

厳しくも優しく、頼れる先輩でした」と山本さん。卒業後も、ずっと濱田社長との縁は続いていたといい、濱田社長も、「彼(山本さん)には、出会った頃から“幼児教育に関わりたい”という志(こころざし)があったんです。出会ってから30年来の付き合いになりますが、その『志』で、今こうしてつながれた縁を改めて深く感じています」と、今回の事業立ち上げにともない、濱田社長から山本さんに声をかけた経緯を説明します。

幼稚園でのキャリアを、同様に約10年持つという山本さんの妻も、同園で勤務することに。「夫婦共々、幼稚園で学んだ経験を活かしつつ“家庭”的な視野で子どもたちを接していきたい」と山本さん

幼稚園でのキャリアを、同様に約10年持つという山本さんの妻も、同園で勤務することに。「夫婦共々、幼稚園で学んだ経験を活かしつつ“家庭”的な視野で子どもたちを接していきたい」と山本さん

山本さんは、高校卒業後に進学した日本音楽学校(当時、品川区)で、念願だったという幼稚園教諭資格を取得し、神奈川県内の幼稚園に勤務。

当時、男性の幼稚園教諭は大変珍しかったとのことで、「専門学校時代(幼稚園教諭コース)も、200人中、6人しか男性はいなかったんですよ」と、学生時代、そして幼稚園教諭として活躍した頃を懐かしく振り返ります。

山本さんは、同園で10年余り勤務した後、介護業界へ。横浜市内のグループホームで勤務した際、知的障がい者に対応する業務にあたり、当時のホームヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)を取得します。

みんなのみらい園では、「シュタイナー教育に根ざし、自己肯定感を育む保育を展開している」という

みんなのみらい園では、「シュタイナー教育に根ざし、自己肯定感を育む保育を展開している」という

この時、「一人ひとり、できること、できないことには“違いがある”ということを認識しました。誰しもが、100メートル走で、9秒台を出せるわけじゃない。同じことでも、できる人、できない人がいる。それでいいんだ、どんな人にも、大なり、小なり、できないことがあると、改めて気付かされました」と、幼児教育とはまた異なる視点で、一人ひとりの適性、そして生き方についても、改めて考えさせられたと語ります。

再び戻った「子どもたち」と一緒に過ごす時間。「幼稚園では、1日あたり4時間しか子どもたちと過ごす時間がないなど、今ほどかかわることはなかったように思います」と、1日あたり平均10~11時間も、子どもたちと向き合う時間の長さ、深さについても、その役割・責任の大きさも痛切に感じているといいます。

「大きくはない園庭ですが、子どもたちにはのびのびと遊んでもらえたら」と同園。後ろには東急東横線の線路も見える。30年来の信頼関係を築いてきた2人がタッグを組み、より良い園の運営を目指す

「大きくはない園庭ですが、子どもたちにはのびのびと遊んでもらえたら」と同園。後ろには東急東横線の線路も見える。30年来の信頼関係を築いてきた2人がタッグを組み、より良い園の運営を目指す

特に、介護の世界で学んだことも踏まえ、「赤ちゃんで生まれたこどもたちは、“何も(自分では)できないところ”からスタートしています。日々、一緒に過ごしていくことで、子どもたちが“できない”というのではなく“できる”という想いを、日々感じてもらい、保護者や職員一人ひとりとも共有していきたい」と、これからの園運営に向け、幼稚園、そして介護の世界で「学んだ」ことをフルに活かしていきたいと意気込みます。

山本さんは、同社が既に運営している「みんなのみらい青山園」(岩手県盛岡市)での1年間の研修勤務も行い、保育士免許も取得したとのこと。

「東京綜合写真専門学校」(写真右)とは入口は別になり、向かって左側から入る構造となっている。道路左は東急線線路。同園の左手には認可保育園の小学館アカデミーひよし保育園、右手にはアスクみのわ保育園が開園している

「東京綜合写真専門学校」(写真右)とは入口は別になり、向かって左側から入る構造となっている。道路左は東急線線路。同園の左手には認可保育園の小学館アカデミーひよし保育園、右手にはアスクみのわ保育園が開園している

「今回、定員16名に対し、入園待ちのご希望をいただくほどにお問い合わせもいただき、大変心強く思っています。スタッフには複数の看護師が在籍し、うち1名は常勤での勤務となります。子どもたちの体調面にも気を配りながら、万全のサポートをしていきたい」と山本さん。

公立・認可保育園とはまた別に国が行う「新しい保育園のかたち」が、山本さん、濱田社長ら同園を支える社員・スタッフらの手で、どのように運営されていくのか。

保育園不足が叫ばれる日吉近郊エリアでの“新たな挑戦”として、より大きな注目を集めそうです。

なお、職員15名体制で臨む予定だという同園の運営は、0歳児から2歳児までを受付。週7日、日曜、祝日も開園、早朝7時から21時まで開所予定(年末年始休み)とのことです。

【関連記事】

箕輪町2丁目の「写真専門学校」内に0~2歳児向け保育園、内閣府主導の事業で(2018年1月5日)

【参考リンク】

みんなのみらい日吉園のサイト(株式会社みんなのみらい計画)

株式会社みんなのみらい計画の公式サイト

企業主導型保育事業の概要(内閣府)

東京綜合写真専門学校(箕輪町2、東横線高架近く)

法人サポーター会員:みんなのみらい日吉園~株式会社みんなのみらい計画 提供)


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