新綱島駅(仮称、2019年4月完成予定)近くの再開発ビル内に設置が予定されている「港北区区民文化センター」(芸術ホール)について、地域の代表など12名による「区民文化センター基本構想検討委員会」(委員長:間瀬勝一・全国文化施設協会理事、2015年8月から10月末まで議論)は、このほど(2016年3月)横浜市に対し要望などをまとめた答申を提出しました。
これによると、メインとなる大ホールは、「音楽、演劇、ダンス、ミュージカル、バレエ、日本舞踊、伝統芸能など、多様な区民活動に対応できる多目的ホール」を整備するものとし、標準的な区民文化センターが300席程度とされている一方で、「鑑賞環境に配慮した上で、可能な限り客席数を増やすこと」を要望しています。
大ホール以外の施設で、芸術関連の展示会などを行える「ギャラリー」については、「200号(高さ2メートル60センチ弱)程度の大型作品の展示が可能なよう、3メートル程度の天井高を確保」することとし、「展示だけではなく、ワークショップや練習にも利用できるよう、可能な限り防音機能や部屋の明るさに配慮」を求めました。
小規模な公演や発表、練習に活用する「音楽ルーム(リハーサル室)」は、さまざまな活動の場としてのニーズが高いことから「多様な活動に対応できる仕様」とし、「100人程度の練習や簡易な発表会が可能な広さや設備を備えるもの」と定義。そのうえで、「舞台面を想定しての練習が可能なよう、ホール主舞台面の広さが有効範囲として利用できるスペースを備え、バレエやダンスの練習が可能なよう床材の質に配慮する」といった点を考慮し、整備するよう記載しています。
同検討委員会はこれまでの議論を踏まえ、「本答申の趣旨を最大限に活かし、『文化芸術を活かしたまちづくり』の核となる地域文化施設となるよう要望します」と横浜市に求めています。
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【参考リンク】
・港北区における区民文化センターの整備について(港北区ホームページ、答申の全文[PDF]はこちら)