“理系の祭典”らしいIT体験企画も初登場。模擬店、ステージ、そしてフィナーレの花火と、盛りだくさんの企画が今年(2025年)も予定されています。
日吉駅東口から徒歩約13分の日吉3丁目にある慶應義塾大学矢上キャンパス(理工学部)で、あす9月20日(土)12時から18時までと翌21日(日)10時から19時までの2日間、第26回「矢上祭」(同実行委員会主催)が開かれます。
西暦2000(平成12)年の初回開催から四半世紀の歴史を重ねてきた同イベントは、学生が主体となり運営。約340人が8つの部局に分かれて活動。「それぞれの局が独自の企画を担当しながら、力を合わせて運営を行い、矢上祭全体を形作ります」と、委員長を務める齋田和輝さんは説明します。
毎年「理工系らしさ」と「学生主体の創意工夫」を大切に発展してきたという同祭の最大の特色は、「理工学部ならではの研究発表や体験企画」とのこと。

今年(2025年)のテーマは「Momentum(モメンタム)」という言葉で表現。「物理学における『質量と速度の積』としての運動量、そして『勢い』、『推進力』といった 比喩的な意味を重ね合わせ、私たちの想いを表しました」としている(第26回矢上祭公式サイト)
齋田さんは、「研究室による最先端の成果展示、学生プロジェクト団体による実演、来場者が実際に科学実験に触れられる体験型イベントなど、知的好奇心を刺激する企画が数多く揃(そろ)います。他大学の学園祭と比べても『学術性』と『楽しさ』を両立している点が矢上祭の大きな特徴です」と、その魅力を語ります。
また、地域とのつながりも重視しているといい、「模擬店やステージ企画はもちろん、地域団体との協力企画や子ども向けのワークショップなどを通じて、幅広い世代が楽しめる場を提供しています。矢上キャンパスという立地を生かし、日吉・綱島・元住吉など近隣地域の方々に親しまれてきました」とその活動の意義について説明。
運営面においては、広報活動に独自の特色を持たせる中、「昨年度(2024年度)に新設された『IT局』が中心となり、今年度(2025年度)は矢上祭公式Webサイトと専用アプリのデザインやUI(ユーザーインターフェース)を大幅に刷新しました」と、従来の情報発信に加え、デザイン性と操作性を重視した新しいUIを採用することで、来場者が直感的に企画を探し、当日の最新情報を把握できるよう工夫したとのこと。
また、「スマートフォン(スマホ)から投票や参加登録が可能になるなど、来場者の体験価値を高める仕組みを学生自身の手で実装しました」と、理系の大学、またITを専門的に行う学生も加わっての、より新しい技術を駆使して“より快適に楽しんでもらいたい”想いで運営していることを明かします。
「情報発信を、単なる広報にとどめず、学園祭そのものを楽しむ入口として設計する試みは矢上祭ならではの挑戦」と表し、「IT局の発足によって、運営のデジタル化・効率化が進むと同時に、祭全体の一体感を高める新しい仕組みづくりを展開しました」とその成果を発揮したいと感じているとのこと。
来場者の参加型企画が豊富なのも同祭の特徴となっており、「実験や工作を体験できる『科学館』や、現在のトレンドでもあるIT技術に楽しく触れることのできる新企画の『ITラボ』、様々な企画を回り、キャンパスの雰囲気を味わえる『スタンプラリー』など、参加して楽しんでもらえれば」と齋田さん。
「『理工学部である』という個性、側面と学園祭らしいエンターテインメント性、地域との交流と学生の自主性を融合させた学園祭として発展を続けており、26回目を迎える今年も『Momentum(モメンタム)』(物理学における運動量(質量×速度)の意味)というスローガンをもって未来へと進む姿を来場者にお届けします」と、多くの来場を呼び掛けています。
矢上祭で「ここは外せない!」という見どころ(文責:矢上祭実行委員会)
矢上ナビゲーション(やがナビ)
研究室紹介のパネル展示やアンケートを通じた学部生のリアルな声を体感できる企画です。最先端の研究内容を学生自身がわかりやすく解説し、未来の理工系の姿を知ることができます。高校生や受験生にもおすすめの、矢上祭ならではの学術的魅力です。
自転車発電企画
ペダルをこいで電気を生み出す「体験型」エネルギー企画。発電量に応じて光や音が変化する仕掛けがあり、子どもから大人まで楽しく「再生可能エネルギー」を学べます。身体を動かしながら“電気をつくる感覚”を味わえるのは矢上祭ならではです。
科学館企画
大規模な実験ショーや工作体験で、「科学の楽しさ」を来場者と共有します。巨大シャボン玉の実演や入浴剤の作成など、見て驚き・触れて学べる内容が盛りだくさん。子どもたちに特に人気の企画で、毎年長蛇の列ができます。
ITラボ企画(11棟21教室)
今年新設されたIT局による“触れるIT”企画。AIの操作する「車と鬼ごっこ」をはじめとする、現代のトレンドともいえるIT技術を身近に感じられる企画です。
ライブステージ
学園祭の花形ともいえるステージでも来場者を魅了します。学生団体による迫力あるダンスやバンドのパフォーマンスから、有名人ゲストを招いたトークショーまで、見逃せないプログラムが連日続きます。観客の熱気と一体感を味わえるのはステージ企画ならではです。
室内企画の有名人ゲスト
例年、室内局が主催する「やがちゃん企画」ではテレビなどで活躍する有名人を招き、理工学部の個性も押し出したトークショーやイベントを設けています。今年も豪華ゲストの登場が予定されており、普段画面の向こうでしか見ることのできない有名人を至近距離で目にすることができるまたとない絶好の機会です。
花火
矢上祭を締めくくる恒例の「花火」。グラウンドの夜空を彩る大輪の花は、学生・来場者が一体となって迎える最高のクライマックスです。矢上祭の余韻を胸に刻む、絶対に外せない瞬間です。
運営チーム紹介(文責:矢上祭実行委員会)
屋外局:子どもから大人まで楽しめる縁日やスポーツ企画「やがスポ」など、屋外グラウンドを舞台に幅広い世代を楽しませます。矢上祭のフィナーレを飾る花火の運営も担当しています。
広報局:公式SNSやパンフレット制作をはじめ、小学校訪問を通じた地域交流や、公式キャラクター「やがぽん」の展示・プラ板作成コーナー、グッズ販売などを行い、矢上祭を内外に発信します。
室内局:目玉企画である「お化け屋敷」をはじめ、プラネタリウムや天文解説、科学実験・工作体験、ロボット競技の大会を開催する「ロボコン」など、多彩な体験型企画を室内で展開します。また、理工学部生のリアルな声や研究の紹介をお届けする「やがナビ」も担当します。
渉外局:企業や地域店舗からの協賛を獲得し、矢上祭運営を支える資金面の要です。また、来場者参加型のスタンプラリーや福引企画を通じて矢上祭を盛り上げます。
ステージ局:屋外ステージの設営から運営までを一手に担い、学生団体によるパフォーマンスや有名人を招いたトークショーを実現します。当日の司会進行や出演者対応も担当し、学園祭の花形ともいえるステージを彩ります。
装飾局:大階段やステージ周辺を彩る装飾、キャンパス入口のゲートや幕、さらにはプロジェクションマッピングを手がけ、矢上祭全体の雰囲気を華やかに演出します。模擬店の運営にも携わります。
総務局:キャンパス使用申請や備品管理など、運営の基盤を支える「縁の下の力持ち」です。本祭当日は警備や運営統括を担うほか、来場者が休憩しながらステージの様子を楽しめる「ステージ中継」や、自転車発電体験など独自の企画も展開します。
【関連記事】
・【前年記事】慶應「矢上祭」が25回記念で“チーム力”強化、アプリや出店増であふれる躍動感(2024年9月18日)
【参考リンク】
・第26回 矢上祭(2025 矢上祭実行委員会)








