記念すべき第25回目の開催に向け、実行委員会の“チーム力”を強化。新アプリや模擬店の増強で、より躍動感あふれる時間を過ごすことができそうです。
いよいよ今週末(2024年)9月21日(土)12時から18時までと、翌22日(日)の10時から19時10分まで、慶應義塾大学矢上キャンパス(日吉3)で、第25回「矢上祭」(同実行委員会主催)が開催されます。
理工学部のキャンパスらしく、研究室での展示や科学教室といった理系ならではの企画が特徴となっている「矢上祭」。
台風による中止(2019年)、新型コロナ禍による「オンライン」開催(2020・2021年)、事前予約制の復活開催(2022年)など、数々の試練を乗り越え、昨年(2023年)は5年ぶりに飲食が解禁になるなど、少しずつコロナ禍前の活気を取り戻してきました。
今回の実行委員長に就任したのが、東京都在住で私立本郷高校(東京都豊島区)出身の石田樹生さん。
矢上キャンパスでプログラミングなど情報を専門的に学んでいるとうい石田さんは、「高校時代の文化祭で副実行委員長を務めたことが今につながっていると感じています」と、当時の生徒会長との“信頼関係”があり、文化祭に情熱を注いだこと、その経験をフルに活かし、委員長の業務に臨んでいると明かします。
“人とのつながり”の力で高校時代の文化祭も充実させたという石田さんは、“人”の力を信じるかの“チーム力”の強化に挑戦。
ITに特化した「IT局」を新設するなど、約360人が在籍しているという実行委員会に所属する一人ひとりの力を最大限に引き出す役割分担を行い、新たなチャレンジを行ってきたと語ります。
特に「新アプリ」で整理券やクーポンを扱えるようにしたこと、それぞれ独立していた企画を「つなげる」ことでの橋渡しを行うことにも成功したといいます。
「紙をなくそう、ということで新たなアプリを生みだしました。より快適に、矢上祭での時間を楽しみながら過ごしていただけますのでご期待ください」と、ペーパレスですごせる“快適さ”を楽しんでもらえたらと意気込みます。
特に今年のテーマとした「Time flies(タイムフライズ)(=光陰矢の如し、時が飛ぶように早く過ぎるの意)」という言葉に込めた、「今年だけではなく、一瞬で時間は過ぎ去っていく。だからこそ楽しい時間を過ごしてもらえれば」との想いを込めて、開催日までの準備を進めているという石田さん。
「(例えば)三田祭は、来場者が学生ばかりとも感じる雰囲気ですが、ここ日吉で行う矢上祭は、様々な世代の方がご来場くださいます」と、“多世代”が住まい通う日吉らしさを感じる日々の中で、さらに多くの「地域の人々」も来場してもらいたいと感じているとのこと。
前年の1.5倍増まで増えたという各サークルなどによる「模擬店」や、フィナーレを彩る恒例「花火」の打ち上げなどの準備を進める、石田さんや同実行委員会の中心メンバーは、イベントの最終準備に追われながらも、“人”そして“仲間たち”を信じ、前に進むかの躍動感の中での作業を、一人ひとりが自信をもって行っているかのようでした。
当日の進行表の作成や“大変だった”と委員が語る什器備品の確認といった最終準備に追われる石田さんら実行委員会のメンバーの姿に、「四半世紀」の歴史を継ぐ記念すべき25回目の開催にふさわしい“チームワーク”を感じ、これまで以上に期待感に満ちた新しい「矢上祭」を体感することができそうです。
【関連記事】
・【前年記事】<理系の祭典>慶應「矢上祭」は予約不要に、飲食可・地域向け企画で“深まる交流”(2023年9月22日)
【参考リンク】
・パンフレット・アプリ(同)