<川崎駅西口>ラゾーナ内「東芝未来科学館」の一般公開が終了、6月29日までに見学を | 横浜日吉新聞

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見学できるのは残り1カ月ほどしかありません。

経営再建中の株式会社東芝(東京都港区)は、川崎駅西口の「ラゾーナ川崎東芝ビル(スマートコミュニティセンター=東芝川崎本社)」内に設けている企業ミュージアム「東芝未来科学館」の一般公開を来月(2024年)6月29日(土)で終了すると発表しました。

川崎駅西口の再開発エリア・ラゾーナ川崎内にある「ラゾーナ川崎東芝ビル」は「スマートコミュニティセンター」との名称で東芝が川崎本社としており、今後は本社機能がここに集約される(2024年5月)

東芝未来科学館は、川崎駅西口の駅前にあった旧東芝堀川町工場(川崎事業所)の跡地を使った再開発エリア「ラゾーナ川崎」(商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」とオフィスの「ラゾーナ川崎東芝ビル」など)内で、2014(平成26)年1月にオープンした体験型の企業博物館。

幸区小向東芝町で1961(昭和36)年から開設されていた前身の「東芝科学館」(2013年9月閉館)をリニューアルしたもので、東芝が今後都内から本社機能を完全に移す計画とするラゾーナ川崎東芝ビル(スマートコミュニティセンター)の2階に位置しています。

「東芝未来科学館」はラゾーナ川崎東芝ビルの2階にある(2024年5月)

川崎駅前という利便性の高さに加え、ゲーム的な要素を取り入れるなどして同社の開発技術を分かりやすく伝えているのが特徴で、周辺地域の園児から小・中学生まで遠足や社会見学の訪問先として広く選ばれてきました。

また、明治期から150年近くにわたって東京都港区芝浦や川崎市幸区などで続いている同社の歴史を知ることができるとともに、昭和から平成にかけて販売された電化製品や事業機器の実物が展示され、どこか懐かしさも味わえる施設となっています。

東芝未来科学館の館内は子どもが楽しめる体験型の展示が目立つ(資料写真)

150年におよぶ東芝の歴史を紹介するコーナーは実機の展示が見どころ(資料写真)

前身の「東芝科学館」時代から展示されていた“マンモス電球”が6月22日まで開催中の特別企画展「あかりヒストリカ」内で展示中。赤いボタンを押すと、1980年代のテレビでおなじみだった「光る東芝の歌」が流れ、電球が点灯する(2024年5月)

経営再建の途上にある東芝は、主力事業を「BtoC(一般消費者向け)」から「BtoB(企業間取引)」に移していることを背景に、一般向けの東芝未来科学館についても公開の終了を決めたものだといいます。

同館の一般公開は日曜と月曜日、祝日を除く9時30分から17時までで入場は無料。見学には時間帯を選んでの事前予約が必要となっており、すでに6月の土曜日を中心に予約申込ができない時間帯も出ています。

2014年の開館から丸10年、149回目を迎える東芝の創立記念日(7月1日)を前に一般消費者向けの象徴といえる施設の公開を終えることになりました。

新綱島行や南加瀬・元住吉・小杉駅(JR武蔵小杉駅)方面行の臨港バス乗場からはラゾーナ川崎東芝ビルやラゾーナ川崎はすぐ(写真右側)(2024年4月撮影)

なお、新綱島駅を発着する臨港バスの「川51系統」の終点が川崎駅西口となっており、停留所からラゾーナ川崎や東芝未来科学館が至近です。

【関連記事】

岸根交差点近くの「東芝研修センター」が来年移転、新横浜エリアから撤退へ(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年2月26日、東芝は最近まで港北区内に大型の研修所を置いていた)

【参考リンク】

川崎駅西口「東芝未来科学館」の公式サイト(一般公開は2024年6月29日まで、要入館予約、日・月曜は休館)

「東芝未来科学館」の機能見直しについて(2024年5月23日発表、6月29日で一般公開を終了)

東芝ヒストリー(これまでの歴史や創業者について紹介)


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