綱島に「救急隊」が置かれることになりました。
横浜市消防局は今年(2024年)10月から「綱島消防出張所」(綱島西3)に港北区内では7つ目となる救急隊を新たに配置する計画です。
横浜市内で救急隊の出場件数は、新型コロナ禍の影響を受けた2020年と21年は一時的に減少傾向を見せたものの、その後は過去最多を更新。18区別では人口が最多の港北区がもっとも多い件数となっています。
救急需要の半数以上が65歳以上で、年齢が上がるごとに利用率が高まっていることから、昨年(2023年)9月には年齢区分を細かにするなどして将来の需要予測を見直し。
市内に85隊ある救急隊を早期に92隊にまで増やす計画を策定し、今年度(2024年)は中区と港北区で計2隊を増やすことを決めたものです。
現在、港北区内では計6隊の救急隊が配置され、港北消防署(本署、大豆戸町)をはじめ、日吉(箕輪町1)や高田(高田西2)、新羽(新羽町)、篠原(篠原町)の各消防出張所にも救急隊を置いています。
一方、綱島全域(綱島西・東、綱島台、綱島上町)と大曽根・大曽根台、樽町を担当する綱島消防出張所は、“横浜レンジャー(YR)”と呼ばれる火災・事故時の特別救助隊が区内で唯一配置される一方、救急隊は置かれていませんでした。
今年10月から綱島消防出張所に救急隊が置かれることにより、区内では最南部の小机(小机町)を除く5消防出張所と本署に計7隊の救急隊が配置されることになります。
綱島はかつて温泉街が賑やかだったこともあり、現在の「自治体消防」が誕生する以前、まだ警察が管理していた時代の1935(昭和10)年には消防出張所が置かれており、港北区内の消防署や消防出張所ではもっとも長い歴史を持ちます。
救急隊は1隊あたり年間平均で3000件程度の出場要請に対応しているとされ、同消防出張所の受け持つ地域では綱島東や樽町などの宅地化で人口が増えているだけに、新たな救急隊配置は周辺住民の安心感につながりそうです。
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・新横浜での「人命救助」で表彰、救急搬送の増加で“予防救急”への理解・協力を(新横浜新聞~しんよこ新聞、2024年5月31日、救急出場から現場到着までにかかる平均時間が伸びていることについても)
【参考リンク】
・綱島消防出張所への救急隊の増隊について(情報提供)(PDF、港北区連合町内会、2024年6月定例会説明資料)
・綱島など港北区内「消防出張所」の案内ページ(配置車両の一覧など、港北消防署)