デザイナーの太刀川さん招き鶴見川の「流域思考と水害」を学ぶ、2月28日に講座 | 横浜日吉新聞

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今期の最終回は鶴見川にゆかりを持つ豪華ゲストを招きます。

国土交通省の京浜河川事務所が運営する地域防災施設「鶴見川流域センター」(小机町)は、昨年9月から行ってきた連続リモート学習会で、最終回のゲストにデザイナー太刀川(たちかわ)英輔さんを招き「流域思考で水害を知る」とのテーマで今月(2024年)2月28日(水)夜に開催します。

2024年2月28日(水)に開かれるリモート講座「流域思考で水害を知る」の案内チラシ(鶴見川流域ネットワーキング提供)

太刀川さんは、2015(平成27)年に東京都が全世帯に配布し、話題となったハンドブック「東京防災」のデザインを担当したことでも知られ、2021年からは公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)の理事長もつとめます。

気候変動に適応する新しい都市開発コンセプトである「ADAPTMENT(アダプトメント)」を提唱し、プロジェクトの代表として各分野の専門家とともに気候変動適応のためのデザイン戦略を取りまとめています。

横浜市出身の太刀川さんは鶴見川への親しみもあり、今回は「流域思考」を提唱する慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんや、鶴見川の水辺活用の最前線で活動する京浜河川事務所の大野智弘さんらとともにリモート学習のゲストとして登場することになりました。

上流から下流まで河川全体で考えて治水に取り組んでいく「流域思考」の先進地である鶴見川の姿やこれまでの水害対策は、気候変動への適応という面でどのような評価となるのでしょうか。

2015年に都内の全世帯に配布された防災ブック「東京防災」は都外からも大きな反響を呼び、現在も販売が行われている(東京都総務局「防災ブック『東京防災』」の紹介ページより)

「東京防災」では多くの人に関心を持たせるデザインで災害対策を伝え、現在は世界へ向けて気候変動への適応戦略を提唱する太刀川さんが鶴見川について語る貴重な機会となりそうです。

講座はオンライン(Zoom)配信によって行われ、定員は60人。2月28日(水)19時30分から21時までの生配信ほか、3月6日(水)から3月24日(日)まで見逃し配信も予定されています。いずれもインターネット上からの事前申し込みが必要です。

【参考リンク】

2024年2月28日(水)夜開催「水マス学校 第5回『流域思考で水害を知る』」の案内(鶴見川流域ネットワーキング~TRネット)

2024年2月28日(水)夜開催「水マス学校 第5回『流域思考で水害を知る』」などの参加・動画閲覧の申込ページ(見逃し配信も)


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