港北区内のものづくり大手による地域向け公開イベントが3年3カ月ぶりに企画されました。
新吉田町の新田小学校近くにある老舗機器メーカー、アネスト岩田株式会社(深瀬真一社長)は、今月(2023年)2月12日(日)に「ブルーリンクフェス(BLUE LINK FES.)」を本社工場で開きます。
アネスト岩田はコンプレッサ(圧縮機)や塗装機器(スプレーガン)などを主力とした東京証券取引所プライム市場(旧東証1部)の上場メーカー。
1926(大正15)年の創業時は渋谷区に本社を置いていましたが、1952(昭和27)年に綱島で工場を建設し、1962(昭和37)年以降は現在の新吉田町に本社工場を置くなど港北区と半世紀以上にわたって縁を持つ“ものづくり企業”です。
事業は企業間取引(BtoB)を中心とする一方、3年後の2026年に創業100周年を迎えるのを前に「大切な人に入社させたい会社にする」というテーマを掲げ、周辺地域と関わりを深める活動を展開。
2019年11月には本社工場で初の地域向けイベント「わくわく研究所」を開催し、翌2020年12月には「横浜F・マリノス」とオフィシャルパートナー契約を締結して公式マスコットである「マリノスケ」の活動も支援してきました。
3年3カ月ぶりに地域向け企画として開く今回の「ブルーリンクフェス」は、同社のコーポレートカラーである「ブルー」のもとに新しいつながりを生み出したいとの思いで名付けられたもの。
前回のわくわく研究所と同様に地域の子どもに楽しんでもらうというコンセプトは変えず、イベント内容を拡充しているのが特徴です。
同社技術の真空ポンプを使った「真空釣堀」やコンプレッサを用いた「エアー射的」といったゲームをはじめ、神奈川県警によるパトカーと白バイ展示、マリノスケやトレッサ横浜のキャラクター「とれおんくん」の登場などを予定し、キッチンカーの出店や「ふわふわ遊具」の特設も予定されています。
また、同社の歴史や技術を紹介している本社工場内のショールームも公開するとのことです。
イベントは9時30分から16時まで開かれ、入場は無料。会場となる本社工場は地下鉄ブルーライン・新羽駅から徒歩約14分、または東急バスの「貝塚中町」バス停(綱島駅から71・72系統や79系統)から徒歩5分でアクセスが可能です。
大型レース「Super GT」参入、初披露も
アネスト岩田はきのう2月7日、「ANEST IWATA Racing(アネスト岩田レーシング)」を結成し、今年4月から始まる大型レース「Super GT(スーパーGT)」への参入を正式に発表しました。
スーパーGTは、市販車をベースに改造を施した「GT(グランドツーリング)カー」によるレースで、今年は4月から11月に全国各地で開催され、2クラスあるなかで、GT300(300馬力)クラスに参戦するといいます。
3年後に迎える創業100年の核となる取り組みとして参入を決めたといい、高い技術力が求められる著名自動車レースに参画することで、ものづくり企業として関係者とつながりを深めていきたい思いがあるとのことです。
2月12日(日)のブルーリンクフェスは、アネスト岩田レーシングの詳細が初披露される場にもなっており、当日はレース車両の展示や走行セレモニーをはじめ、12時からのステージ企画では所属レーサーも登壇する予定です。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・【前回記事】ユニークな体験企画が多数、「アネスト岩田」が11/9(土)に初の大型イベント(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年11月7日)
【参考リンク】
・2月12日(日)開催「ANEST IWATA BLUE LINK FES. 2023(アネスト岩田ブルーリンクフェス.2023)」(イベントの詳細)
・アネスト岩田本社工場の位置(新吉田町、新田小学校近く)(グーグルマップ)
・ANEST IWATA Racing (アネスト岩田レーシング)(Twitter、2月12日のイベントでお披露目)