新綱島に駅名標やホームドア設置、「綱島トンネル」内はレールと架線 | 横浜日吉新聞

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【レポート】駅名標やホームドア、行先案内板などが設置され、来年(2023年)3月の開業に向け、新綱島駅綱島トンネル列車が走るまであと少しのところまで工事が進んでいます。

綱島地区連合自治会(佐藤誠三会長)は今月(2022年)9月17日にJRTT鉄道・運輸機構東京支社の新横浜鉄道建築建設所による案内で新綱島駅の見学会を開き、参加した約15人が工事が着々と進む地下駅内を歩きました。

参加者は地上部で説明を受け、地下の駅ホームへ(9月17日)

綱島東2丁目(日吉側)の駅出入口

現在、地下へ向かうエスカレーターなどの工事が行われている

日吉駅寄り(綱島東2丁目側)に設置される駅出入口から地下4階(深さ約35メートル)に設けられたホームへ工事用の階段を通って降り立つと、「対向壁」と呼ばれるパネル状壁面には「新綱島 SH02」などと表示する黒い駅名標が埋め込まれています。

「対向壁」と呼ばれるパネル状の壁面には鶴見川をイメージした水色のラインが入る

東急新横浜線の路線カラーは「紫色」となり、駅ナンバーは「SH(エスエイチ)02」に

【参考】東急新横浜線と相鉄新横浜線の路線カラーと新横浜駅構内の案内サイン(9月16日の相鉄と東急のニュースリリースより)

東急新横浜線の路線カラーに決まった「紫(むらさき)色」のラインや次駅の「新横浜」という表示に驚かされるとともに、一行はホーム上に設置されたホームドアにも注目。

東横線や目黒線のホームドアと比べ、開閉するドア部分が若干広くなっています。これは、東急電鉄や相鉄(相模鉄道)に加え、地下鉄各線などからも多種多様な車両が乗り入れることから、車両の扉とホームのドアがずれないように開閉部分を広めに取ってあるといいます。

ホームドアのドア間隔が広い、天井には真新しい行先案内表示板も

駅ホームは当初の完成予想図に近づきつつある

線路には「6」や「8」と示された停止位置の表示も、奥には「10」も見える

天井から吊り下げられた真新しい行先案内表示板を見ながらホーム日吉側の端に向かうと、単線の円形トンネル内にはレールや架線がすでに敷かれており、ほぼ完成といった現状が見られました。

「綱島 T(トンネル)」と書かれた銘板には1356.51m(メートル)の表示

「綱島 T(トンネル)」と書かれた銘板も取り付けられ、その距離は「1356.51m(メートル)」と表示。JRTT鉄道・運輸機構によると、日吉駅付近の地下区間(290メートル)も含めた全体が「綱島トンネル」(新綱島駅~箕輪町間)になるといいます。

円形の単線トンネルが特徴的な綱島トンネル、線路の先は日吉駅へと続いている

新横浜線(相鉄・東急直通線)に新設された「新横浜トンネル」(新綱島駅~新横浜駅間、3304メートル)や「羽沢トンネル」(新横浜駅~羽沢横浜国大駅間、3709メートル)と比べ、綱島トンネルはもっとも短い距離ですが、その特徴は上下線(日吉方面/新綱島方面)ごとに分かれた2本の単線トンネルになっていることです。

列車に乗った際は気付きづらそうですが、9月16日に一時公開された東急電鉄の路線図(現在は非公開)には、新綱島駅と日吉駅の間だけは2本の線が描かれていました。

新綱島方面の単線トンネル内では架線工事用の車両も見えた

新横浜線では、もっとも早く工事が始まった新横浜駅や幹線道路下で順調に掘削が進んだ羽沢トンネルなど比べ、新綱島駅綱島トンネルの工事は最後発とされ、今もエスカレーターやエレベーターといった設備や電気関係、内装などの工事が急ピッチで行われている状況です。

そんな新綱島駅でしたが、すでに一部のエレベーターが稼働しており、見学の一行は地下35メートルのホームから2つのエレベーターで地上へ直行

一部のエレベーターがすでに稼働しており、見学者は乗り継いで地上へ直行

汗を流して工事用の階段をひたすら上っていた数カ月前の見学会とは異なる“快適さ”も体感でき、参加者は開業がより近づいていることを実感していました。

【関連記事】

・【3カ月前の記事】新綱島駅の「設備」工事が最盛期、ホーム階の壁面に水色のライン(2022年6月6日)

<相鉄・東急>新横浜駅の最新状況を動画で公開、路線図や駅ナンバーも(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年9月16日、新横浜駅の現状など)

【参考リンク】

建築・機械関係工事の詳細(新綱島駅のエスカレーター・エレベーターなど)

電気関係工事(相鉄・東急直通線、架線など)

綱島トンネル工事(トンネル工事区間は1100メートルだった)


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