今週(2020年)9月19日(土)から秋の4連休。まだ、新型コロナウイルスの拡大が終息しておらず、遠方への旅行や行楽へは踏み出しづらいなか、横浜市内の屋外で行われる“小さなイベント”へ出かけてみてはいかがでしょうか。日吉・綱島・高田からも比較的行きやすい鶴見区や港北区内の新横浜など、3カ所のミニ行楽スポットをご紹介します。
都会のローカル線「鶴見線」めぐる企画
綱島駅から臨港バス(鶴03系統)や横浜市バス(13系統)で直接行ける鶴見駅。海へ向かって走るローカル路線「鶴見線」を舞台に9月19日(土)から27日(日)まで「JR鶴見線で巡る緑のスタンプラリー」が開かれます。
鶴見区や川崎市川崎区の臨海部にある工場地帯を結ぶ鶴見線は、乗客の大半が東芝やJFEなどの大型工場に勤める人々で、全線10キロ弱の沿線に大きな観光地があるわけではなく、朝と夕方を除いては運転本数もわずかです。
そんな鶴見線沿線の魅力を再発見しようという今回のスタンプラリーは、鶴見区が主催し、鶴見駅(西口改札外)や国道駅、弁天橋駅、海芝浦駅の4駅に加え、浅野駅近くにある「入船公園(管理事務所)」の5カ所に期間中の9時から17時までスタンプを設置。
鶴見駅西口(改札外)と入船公園でスタンプ帳を配布するほか、3つ以上のスタンプを集めると先着3000人にプレゼントされる「鶴見線デザインのオリジナルコースター」の受け渡しも両地点で行われます。
工場勤務者のための路線という特性上、土曜日と休日の運転本数が極端に少ない鶴見線ですが、時が止まったままのように超レトロな国道駅や、目の前に海が広がる海芝浦駅など、知る人ぞ知る“観光スポット”へこの機会に訪れてみる価値はありそうです。
今だけ「新横浜公園」でコスモス摘み取り
次は同じ港北区内ながら、日吉や綱島からは若干行きづらい「新横浜公園」(新横浜駅から徒歩15分程度)。綱島駅からは、運転本数が1時間に1本程度と少ないのですが、新横浜公園至近の「日産スタジアム前」まで東急バス(綱72系統)で直行することも可能です。
その新横浜公園では、今週9月16日(水)から4連休最終日の22日(火・祝)まで、鶴見川に近いエリアに植えられた「コスモス」を自由に摘み取ることができる企画を行っています。
「コスモスロード」と名付けられた約700メートルの園路では毎年秋になると植え替えのため、来園者が摘み取れる期間が設けられており、今年は4連休中にあたりました。
巨大な新横浜公園のなかでも、新横浜駅からもっとも遠いエリアのため、ウォーキングやサイクリングなどの際に訪れてみるのが良いかもしれません。
園内がとにかく広いので、子どもと身体を動かす場としても最適な環境です。
話題の米軍跡で広大な「はらっぱ」開放
3つ目のスポットは、大型テーマパークの誘致で話題となっている「瀬谷区」の米軍基地跡。
今は日吉や綱島からは行きづらいのですが、3年ほど先に「東急新横浜線(相鉄・東急直通線)」が開業した後は直通できる環境に変わりますし、JR武蔵小杉駅から「相鉄・JR直通線」の海老名行電車に乗れば、約40分で行くことが可能です。
横浜スタジアム90個以上、東京ドームなら50個以上分という広大な旧米軍施設「上瀬谷通信基地」跡の一部が9月19日(土)から一般開放されます。
「はらっぱ(海軍広場)」と名付けられた広場自体には、米軍基地跡が感じられる建物などが残っているわけではありませんが、見渡す限り緑の平原が続く風景は、横浜市内ではここでしか味わえない開放感。
11月3日(火・祝)までの一般開放の期間中は、タープテントやハンモック、レジャーシートの無料貸し出しも行っているとのことです。
瀬谷駅から徒歩26分、最寄りのバス停(上瀬谷小学校入口)からも徒歩13分と公共交通機関で訪れるには厳しい場所ですが、2027年に「国際園芸博覧会」が開催されるまでには、現在の牧歌的な風景が変わる可能性が高いため、周辺の自然を味わいながらウォーキングしてみるのも楽しいかもしれません。
【関連記事】
・2020年秋も新横浜公園で「コスモス摘み取り」体験、9/16(水)から7日間(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年9月14日)
・国際園芸博&大型テーマパーク構想の「瀬谷」、3年内には日吉・綱島の沿線(2020年7月27日、瀬谷周辺のレポート)
【参考リンク】
・JR鶴見線で巡る緑のスタンプラリー【9月19日~27日】~ガーデンネックレス横浜2020 鶴見区連携事業(鶴見区)
・9月16日(水)~22日(火)新横浜公園の「花の摘み取り」について(新横浜公園)
・旧上瀬谷通信施設のはらっぱを9月19日(土曜日)から11月3日(火曜日・祝日)まで一般開放します(瀬谷区)