横浜市交通局はこのほど、市営バスの2019(令和元)年度における全135路線の路線別収支を公表し、綱島駅を発着する路線では、「13系統」(鶴見駅前~綱島駅)が前年を上回る収支で黒字を継続する一方、綱島街道を走る「59系統」(横浜駅西口~綱島駅前)は前年より乗客が微増となったものの支出がかさみ、赤字幅は大きくなっていました。
13系統は、平日昼間の鶴見駅前発で見ると、綱島駅前まで行く便が1時間あたり3本が運転されていることに加え、樽綱橋に近いイオン駒岡店(鶴見区駒岡5)前にある「一の瀬」で折り返す便も2本設定。さらに樽町交差点を左折して綱島街道を大倉山方面へ向かう「新横浜駅前行」も1本あり、計6本が運転されています。
市営バスの全路線中で3割しかない黒字路線となっている13系統。2019年度の1日あたりの乗車人員は、過去10年で見ても最多となる9497人(前年比74人増)に達し、収入から支出を引いた収益は前年から1184万円増えて8779万8000円の黒字となりました。
100円を稼ぐために必要な経費を示す2019年度の「営業係数」が「84.1」で、前年の86.2より経費が減っており、これは黒字路線中でもベスト20以内に入る成績です。
一方、横浜駅西口を出て第二京浜などを経由し、京急子安駅に近い神奈川区の浦島丘から綱島街道を走り続け、綱島駅までの約10キロを結ぶ「59系統」は、2019年度も赤字を脱却できませんでした。
ただ、1日あたりの乗車人員は前年と比べて17人増えて2388人となり、収入も49万円増えましたが、支出が391万円増加し、営業係数は「129.9」と前年の127.4より悪化していました。
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・新横浜駅から大倉山・樽町へ“ローカルなバス路線”を交通局広報誌が特集(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年12月11日、13系統のうち、綱島駅へは行かず新横浜駅へ行く便もある)
【参考リンク】