宮内新横浜線「高田~新吉田東」、暫定開通は未通区間の安全確保が課題 | 横浜日吉新聞

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高田駅側の「宮内新横浜線」では、まもなく工事を終えるものの、暫定供用(開通)をできるかどうかは“その先”の安全確保が課題になっているといいます。

すでに「新吉田高田地区」は歩行者や自転車なら通れる区間が多い(2月27日)

横浜市道路局は先週(2020年)2月26日、高田地域ケアプラザ(高田西2)で都市計画道路「宮内新横浜線」(高田駅前~新吉田東~新吉田町)に関する説明会を開き、高田駅から新吉田東3丁目にある「酒の横溝」付近までの「新吉田高田地区」(約960メートル)について、今月(2020年)3月中には工事自体は終える予定であることを説明しました。

住民らが求めていた早淵川を渡る橋梁区間を含めた暫定供用について、市道路局は、道路交通の安全面で神奈川県警との協議を行う必要があり、「なるべく早く供用したいが、結論は出ておらず、時期を示すことは難しい」(同局)といいます。

「新吉田高田地区」を終えると狭い市道に合流することになる。写真奥は「酒の横溝」(2月27日)

新吉田高田地区が完成し、暫定的に通行が可能となった場合に課題となるのが新吉田側で、新吉田東3丁目の「酒の横溝」付近から先の「新吉田地区」(約350メートル)が開業していないため、高田側から走ってきた車は、新吉田東3丁目から先は生活道路にもなっている従来の細い市道へ合流する必要が出てきます。

市道路局によると、片側1車線のみで暫定供用する構想はあるものの、過大な交通量が暫定区間に流入した場合は、合流後の市道に負荷がかかってしまうことが懸念になっているとのことです。

高田駅側から見た「新吉田高田地区」、一部の舗装以外は完成しているように見える(2月27日)

一方、車道とは別に歩道のみを開放すること自体は可能であり、「(県警などと)協議していきたい」(同局)としました。

現在、工事を行っている新吉田地区については、用地買収を完全には終えていないものの、丘を削って道路を通すための造成を行っているところで、来年(2021年)3月までには工事終了の目途を付ける考えです。

【関連記事】

<宮内新横浜線>高田駅と新吉田東間の進捗率78%、2020年春までの暫定開通なるか(2019年5月13日)

<宮内新横浜線>早淵川区間は歩行者に暫定供用も検討、高田駅~新吉田東間を短絡(2017年11月21日)

【参考リンク】

宮内新横浜線「新吉田高田地区」(高田駅側)の状況(横浜市道路局、まもなく工事自体は終了予定)

宮内新横浜線「新吉田地区」の状況(横浜市道路局、現在工事中)


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