新型コロナウイルスの感染拡大で学校が臨時休校となったことに対応し、東急電鉄などの鉄道会社が通学定期券の払い戻し対応を始めたり、JRや航空会社では感染防止で旅行を取りやめる場合に無手数料とするなどの動きが広がっています。
通学定期券の払い戻し対応を表明しているのは、東急電鉄と東京メトロ、都営地下鉄、JR東日本などの各社。
東急電鉄などの上記4社では、小学校・中学校・高校へ通うための「通学定期券」を対象とし、大学生・専門学校生・予備校生などは対象外としています。
先月(2020年)2月28日(金)以降の「最終登校日」から1カ月以上の有効期間が残っている場合は、使用月数分の定期運賃と220円の手数料を差し引いたうえで払い戻しを行うとのことです。
一方、JR東日本やJR東海、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)、スカイマークなど、高速バスの「ウィラーエクスプレス(WILLER EXPRESS)」でも払い戻し対応を開始。

紙のJRチケットは窓口で対応するという(JR菊名駅)
JR東日本やJR東海などでは、3月3日時点で普通乗車券や特急券、グリーン券、指定席券、未使用のフリー券などの払い戻しを手数料の徴収無しで実施しており、「紙」の切符は駅窓口で対応しているほか、インターネットの「えきねっと予約」や「モバイルSuica特急券」の場合はサポートセンターの電話へ、「エクスプレス予約」や「スマートEX」の場合は会員サイトを確認するよう呼びかけます。
航空会社では、JALとANA、スカイマーク、エア・ドゥ(AIRDO)、ソラシドエア、スターフライヤーは、2月28日(金)から3月19日(木)までの国内線航空券を対象に払い戻しや変更を手数料無しで行っています。国際線でも、一部路線では同様の対応が取られています。
高速バスは、横浜駅や新横浜駅に乗り入れている大手の「ウィラーエクスプレス(WILLER EXPRESS)」が3月15日(日)の出発分まで取消料無しでの払い戻しを行うことが可能です。
なお、日吉駅へ乗り入れている高速バスでは、遊園地の「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)と「ぐりんぱ(Grinpa)」(静岡県裾野市)が今月3月1日から8日(日)まで臨時休園となったため、両停留所を発着する乗車券は無手数料で払い戻しができるとのことです。
【参考リンク】
・新型コロナウイルス感染拡大に伴う通学定期乗車券の取扱いにつきまして(2020年3月2日、東急電鉄)
・新型コロナウイルス発生に伴う通学定期乗車券及び企画乗車券の取扱いについて(東京メトロ)
・新型コロナウイルス感染拡大に伴う通学定期乗車券の取扱いについて(都営地下鉄)
・新型コロナウイルス発生に伴うきっぷの取扱いについて/通学定期券の払いもどしについて(PDF、JR東日本)
・新型コロナウイルスの影響に伴うきっぷ及び通学定期券の払いもどしについて(JR東海)
・新型コロナウイルス肺炎に関する航空券の特別対応や各種対応について(JAL)
・新型コロナウィルスの感染拡大に伴う国内線航空券の特別対応について(ANA)
・予約取り消しについて(WILLER EXPRESS)
・「富士急ハイランド」「ぐりんぱ」の臨時休園および高速バス乗車券の払戻しについて(東急バス)