日吉駅前で数少ない甘味を提供したことで話題となった「和風甘味・食事処浜大」(日吉本町1)が、今週(2018年8月)10日(金)17時までの営業を最後に、閉店することになりました。
同店を経営する有限会社磯崎商店(同)代表の若宮博彦さんは、「学生サービスを重視し、特に食事メニューは500円~650円(価格はいずれも税込)で食べられるものなど、低価格路線を貫いてきました」と、生まれ育った四国・愛媛の価格相場や、自身の学生時代などにも想いを馳せ、各種格安でのメニューを提供してきたといいます。
若宮さんは、「夏季、冬季、そして春季などの学生の長期休業期間に入ると、客足がぱったりと途絶えてしまい、経営的には苦しいこともたびたびでした。かき氷をメインメニューとしてスタートしたことも、秋、そして冬の経営が大変厳しくなった一因となりました」と、閉店理由を説明します。
店のコンセプト設計について、「後悔はありません」(若宮さん)と語りながらも、日吉の街での飲食店経営の厳しさも痛感したといいます。
営業最終日となる10日には、かき氷・パフェ全品500円サービスを実施し、「これまでの来店に感謝し、最後まで皆様をお迎えしたい」と、閉店までの多くの来店を呼び掛けています。
なお、同店は閉店後、料理教室などへの「レンタルスペース」としての貸出も検討しているとのこと。
「最大の財産は、商店街、町内会をはじめとした人とのつながりが生まれたこと」と、若宮さんは、日吉駅前で本格的なスーパーマーケットの第1号となる「スーパー浜大」(1980年半ば頃まで現在の「スーパーながえ」の場所で営業)を創業した祖父の故・磯崎慎二さんの遺志を、地域・街づくりへの参加というかたちで継続していく考えです。
【2018年8月7日追記】同店によると、今回の閉店は同店が入る「磯崎ビル」が建築から半世紀近く経っており、ビルの老朽化も大きな理由とのことです。
【関連記事】
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【参考リンク】
・和風甘味・食事処浜大のサイト ※現在は人員確保などの問題から17時頃までの営業となっている
・横浜日吉と浜大の歴史(浜大のサイト)
・和風甘味・食事処浜大へのアクセス(浜大のサイト)※日吉駅から徒歩約3分