綱島東口の駅前「高層複合ビル」は330戸を想定、新綱島側より大規模な計画に | 横浜日吉新聞

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綱島駅東口駅前で構想されているマンションと商業施設の「高層複合ビル」について、現時点では住宅部分を330戸とし、2026年度(2026年4月~2027年3月)にも完成を見込んでいることが横浜市都市整備局の予算関連資料でわかりました。

綱島駅東口駅前における再開発計画の想定範囲(平成30年度「港北区内で行われる主な整備事業」の地図を加工して使用)

綱島駅の東口側では、2023年3月末までに新たに開業する新綱島駅(仮称)上部に28階建て約240戸のマンションと、区民文化センターなどの公共施設や商業施設が入る複合ビルの建設が予定されています。

一方、駅前でも再開発によって同様の高層複合ビルを建てることで、綱島街道上を立体横断施設で結び、綱島駅と新綱島駅を連絡する構想が存在していました。

新綱島側では、駅開設と同時開業を目指し、すでに今年度は実施設計に着手する計画ですが、東口駅前では再開発のあり方について現在も議論が続いています。

綱島街道をはさんで右手の新綱島側に区民文化センターなどが入るビルが立ち、左手の駅側にも同様の高層複合ビルが計画されている(綱島交差点)

横浜市によると、現時点で東口駅前の再開発については駅前3ブロックの約4570平方メートルを範囲とし、このうち2750平方メートルの敷地に高層複合ビルを建築する計画です。

ビルの延べ面積は約4万5250平方メートルで、うち約4400平方メートル分は商業施設として活用。このほか、タクシー乗場や道路などの公共空間の場所などについても検討されているといいます。

新綱島駅側のビルと比べ、東口駅前の規模は建築面積で150平方メートル、延べ面積では9300平方メートルそれぞれ大きく、マンション戸数も90戸多く計画されているのが特徴です。

高層複合ビルが計画されているとみられる臨港バス乗場の付近一帯は商業施設が密集している

市は今年度(2018年度)内となる来年(2019年)3月までに都市計画手続きを行い、2019年度(4月~2020年3月)に都市計画決定したい考えで、2023年度から工事を開始し、2026年度には完成させるとの見通し。そのため、東口に“ツインタワー”が現われるのは新綱島駅の開業後しばらく経ってからのこととなります。

東口駅前は、西口とともに綱島を代表する商業地のため、現在は建物が密集。地権者や借地権者は数十人規模にのぼるとみられ、計画が順調に進むかどうかは今後の合意形成が鍵となりそうです。

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【参考リンク】

「綱島駅東口駅前地区市街地再開発準備組合」について(横浜市都市整備局、再開発事業の実施に向けた住民側の組織)


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