平日ランチ営業に初挑戦する餃子の「三日月」、11周年迎えた2人の決断 | 横浜日吉新聞

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「念願の」ランチ営業をスタートする「餃子処 三日月」代表の樅田(もみた)さん(左)、共に店を運営してきた菅原さん

「念願の」ランチ営業をスタートする「餃子処 三日月」代表の樅田(もみた)さん(左)、共に店を運営してきた菅原さん

今年(2018年)5月で11周年を迎える餃子の有名店が、初のランチ営業にチャレンジします。日吉駅西口から徒歩約2分、普通部通りに近い「餃子(ぎょうざ)処 三日月」(日吉本町1)では、今週(5月)9日(水)より、定休日の月曜日を除いた火曜日から金曜日までの平日、11時30分から14時までの間に限り、初めてのランチタイム営業を行うことになりました。【2018年8月28日追記:ランチ営業は人員の都合により7月末日にて終了したとのことです】

2007年5月オープン、21日で満11周年を迎える同店は、代表の樅田(もみた)文子さん菅原恵子さんの2人が立ち上げ、テレビや雑誌などのメディアにも数多く登場していることで知られています。

今回のランチ営業は業務拡張の一環、と思いきや、「餃子の皮を変更したことが発端なんです」と樅田さん。

ランチタイムは定食メニューが中心。餃子(ぎょうざ)とシュウマイを一度に楽しめる「ミックスセット」。野菜の小鉢メニューは季節感を感じられるものにしたいとのこと

ランチタイムは定食メニューが中心。餃子(ぎょうざ)とシュウマイを一度に楽しめる「ミックスセット」。野菜の小鉢メニューは季節感を感じられるものにしたいとのこと

11年間、皮を「粉から」手作りしてきたという同店。パートで勤務する3名とともに、「実は、昼の時間帯も、同じように勤務してきていました。店内で、皮をこね、作っていたんです」と、“おいしい”と言われる皮を作るために、日中の多くの時間を割いて、誠意努力を重ねてきたと語ります。

その成果か、「多くお客様にご来店いただけるようになりました」と、その賑わいを嬉しく思う反面、「体力的にも無理が効かなくなってしまって」と、評価の高まりゆえの苦悩も感じてきたという樅田さんと菅原さん。

「シュウマイの皮も秀逸なんです」と語る樅田さんは、シュウマイをあたためる時間も綿密にシュミレーションしていた。「崎陽軒(きようけん)や中華街のものとは違う味にご期待ください」と、その想いを熱く語る

「シュウマイの皮も秀逸なんです」と語る樅田さんは、シュウマイをあたためる時間も綿密にシュミレーションしていた。「崎陽軒(きようけん)や中華街のものとは違う味にご期待ください」と、その想いを熱く語る

そんな中、「理想的な皮の生産者」という、神奈川県内の製麺所との出会いが。これまでと同じように作ってもらえるといい、「国産小麦粉を、水と塩だけでこねて、その他一切無添加の皮を、三日月用に作ってもらえることになり、取り寄せることを、“決意”したんです」と、苦労を重ねてきたスタッフらとともに、「皮」の変更、そして皮作りの時間を「ランチ営業」に充てる決断を行った2人。

3月20日から新しい皮を取り寄せていますが、“おいしい”と好評なんです」と、変わらぬ満足度を得られていると分析するとともに、同じ製麺所からの皮で「シュウマイ」も新たにメニューに追加。「落ち着いてきたら、シュウマイのテイクアウト販売にもトライしたい」と、2人は意気込みます。

4月25日シュミレーション時の仮メニュー。リーズナブルな「餃子丼」もメニュー化を検討

4月25日シュミレーション時の仮メニュー。リーズナブルな「餃子丼」もメニュー化を検討

初の平日ランチタイム営業に向けてシュミレーションも重ねてきた同店。「実は、ランチも営業して欲しいという要望は、もう開店以降から、ずっと寄せられていて、たくさんのお客様に喜んでいただけるとワクワクもしているんです」と、11年間、樅田さんと店を一緒に切り盛りしてきた菅原さんも、笑顔でランチ営業に向けての想いを語ります。

「皮のみならず、主たる素材の肉も、無添加の豚肉を使用していますので、小さなお子さんでも安心して召し上がっていただけます。お仕事中の皆さんの不安も解消すべく、ニンニクやニラも少なめにしていますので、安心してお仕事の合間にでもご来店ください」と、樅田さん、菅原さんは、同店始まって以来の“一大イベント”としての、初のランチタイム営業への来店を呼び掛けています。

「餃子処 三日月」は、日吉駅西口から徒歩約2分。緑のポール(街灯の柱)が目印の普通部通り沿いにある。カウンター席もあり、おひとり様での来店も歓迎とのこと

「餃子処 三日月」は、日吉駅西口から徒歩約2分。緑のポール(街灯の柱)が目印の普通部通り沿いにある。カウンター席もあり、おひとり様での来店も歓迎とのこと

なお、ランチメニューは夜のメニューとは異なる定食スタイルが基本となる予定(4月25日現在)で、ぎょうざセット(700円、価格はいずれも税込)やシュウマイセット(同)、餃子とシュウマイを楽しめるミックスセット(同)や、餃子丼(600円)などを想定。餃子、シュウマイなど、ランチ限定メニューの単品での注文も可能です。

セットメニューに付く「野菜の小鉢」は、季節の味覚を採り入れていく予定で、「ぜひ味の感想をお聞かせください」とのことです。

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テレ朝の情報番組で「餃子特集」、専門家が“絶品の名店”に選んだ日吉の専門店とは(2016年3月15日)

【参考リンク】

餃子処 三日月のサイト ※日・月曜定休、ランチ営業は火~金曜日のみ

餃子処 三日月の場所(日吉駅からのアクセス~グーグルマップ)


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