学生ハイツ跡地に「伊藤忠商事日吉寮」が完成、独身男性社員向けに7階建て361室

横浜日吉新聞

3月20日に竣工式が行われた「伊藤忠商事日吉寮」は7階建ての建物に361室を設けた

一昨年(2016年)3月に閉館した「日吉台学生ハイツ」(箕輪町1)の跡地に伊藤忠商事(東京都港区北青山)の「日吉寮」がこのほど完成し、今週(2018年3月)20日に竣工式が行われました。

約4600平方メートルの敷地に建てられた7階建ての建物には、入社1年目から4年目までの独身男性社員向けに361室を設け、入居者は地域イベントや防犯活動への参加なども積極的に行っていきたい考えです。

綱島街道側(左)と慶應の森側(右)の両側にワンルームの部屋がずらりと並んでいる

伊藤忠商事はこれまで都内世田谷区の成城学園前駅付近など4カ所に分散して男子独身寮を設けていましたが、「ひとつ屋根の下で社員の一体感を図る」(同社)として、外苑前駅近くにある同社本社まで30分程度で通える日吉台学生ハイツの跡地に着目。5年ほどかけて社員寮のコンセプトを練ってきたといいます。

建物内は、学生ハイツ時代と同じようにワンルームタイプの個室がずらりと並ぶ風景こそ変わらないものの、約18平方メートルの部屋内にはトイレやシャワーブース、小型冷蔵庫とミニキッチンが設置されており、上質なビジネスホテルのような雰囲気

館内には入居者が交流を図れるスペースが数多く設けられているのが特徴、窓の外には綱島街道や東急線の線路が見える

入居者のプライバシー面に配慮する一方で、3階から7階の各フロアには、バーコーナーやカフェコーナー、テラス、談話コーナーなどの共用部分を多く設置しています。

綱島街道の高さから見て“地下”にあたる1階にはカフェテリア方式の食堂やランドリー、大浴場、サウナ、シェアキッチンなどが置かれ、入居者間の交流が図れるように工夫されているのが特徴です。また、同社社員2人が交代で寮長となり、若手社員の指導役をつとめます。

近年、企業に要請されている「健康経営」の観点から入居社員の健康管理には特に気を配っていくといい、食堂で提供する食事は専門事業者であるLEOC(レオック)に委託して栄養管理面に配慮するほか、近くの「セントラルウェルネスクラブ慶應日吉」とも提携。出張プログラムの実施や、大浴場などにある体成分分析機を使った測定データの分析も可能としました。

1階には大浴場も設けられている

また、館内は1カ所の喫煙所を除き全面禁煙とし、希望者には禁煙プログラムも提供するとのことです。

各階の入居者ごとにリーダーを決めて入居者の自主運営性を高めるとともに、地元の箕輪町町内会慶應義塾大学が行うイベントなどの行事や地域の防犯活動などにも積極的に参加していきたい考えです。

なお、同地はかつて「箕輪大池」という池であったことから、通常の神事とは別に神事もとり行ったと話していました。

綱島街道と東急東横線の線路をはさんで「伊藤忠商事」(左)と「コーエーテクモ」(右)の上場企業ロゴが並ぶ形に

入居は今週24日から始まり、初年度は約100人の新入社員を含め約260人が順次入居。翌年度には全361室が埋まる予定となっています。

日本最大とも言われた巨大学生寮が、今度は業界最大規模という社員寮に変わった同地。

野村総合研究所や損保ジャパン日本興亜、大塚製靴などの事業所撤退が続き、企業社員寮の廃止も相次ぐ日吉エリアで、久しぶりに多くの若手社会人の住民が加わることになります。今後、街にどのような変化を生み出すのでしょうか。

【関連記事】

「日吉台学生ハイツ」の建物が消えた、解体後は伊藤忠の独身寮建設に着手(2016年12月12日)

「日吉台学生ハイツ」跡は伊藤忠の若手独身寮、業界最大規模の7階建て361室(2016年7月17日、日吉台学生ハイツ時代の館内写真も)

半世紀近い歴史を刻んだ日本最大級の「日吉台学生ハイツ」、3/20に迫る終幕(2016年2月20日、半世紀近く前の写真やこの土地の歴史について)

【参考リンク】

伊藤忠商事「統合独身寮新設について」(2016年7月12日のニュースリリース)

伊藤忠商事の福利厚生について(独身寮に関する紹介も)


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