10年間の通学に込められた思いをファンタジー演劇に、3/8(火)まで「ヒヨウラ」公演(追記レポート有)

横浜日吉新聞
日吉住民なら驚く「ヒヨウラ」の文字。今回は、日吉という現実の街の裏に存在するファンタジックな世界が舞台だという

日吉住民なら驚く「ヒヨウラ」の文字。今回は、日吉という現実の街の裏に存在するファンタジックな世界が舞台だという

10年間の通学に込められた思いをファンタジー演劇に――慶應義塾大学最大の公認演劇サークル「創像工房in front of.」は、2016年3月公演「ヒヨウラ」を、3月5日(土)から3月8日(火)までの4日間、慶應日吉キャンパスにて行います。

日吉住民として、今回の舞台のある意味ショッキングなタイトルに、興味をそそられながらも、公演が迫った直前に取材をようやく敢行。「もっと早く取材されるかな、とみんなで話していました」と、作・演出の比企能博(ひきよしひろ)さんは少々はにかみながら語ります。

「まずは“ヒヨウラ”という言葉をご存知か、というところから入ると思うのですが」と比企さん。日吉の表を慶應、とすると、駅の反対側の商店街のある側を“日吉の裏”という意味合いで慶應義塾の学生が使う言葉で、「日吉の裏」という意味ですよね、と確認すると、「そういった意味で使われているんですが、今回は、そういった意味ではないんです。現実の“日吉”という街の裏に存在する、ファンタジックな世界を“ヒヨウラ”と舞台設定して描いてみました」と、早速、そのコンセプトを切り出します。

「ヒヨウラ」トレーナーで取材に応じてくれた作・演出の比企能博(ひきよしひろ)さん。TOHO学生映画祭2013上映作品「あるタヒ」や、伊賀の國忍者映画祭2014上映作品「ロマン ス・フォア・ピティボーイ」他、数多くの映像・映画・演劇作品の脚本を手掛ける

「ヒヨウラ」トレーナーで取材に応じてくれた作・演出の比企能博(ひきよしひろ)さん。TOHO学生映画祭2013上映作品「あるタヒ」や、伊賀の國忍者映画祭2014上映作品「ロマン ス・フォア・ピティボーイ」他、数多くの映像・映画・演劇作品の脚本を手掛ける

現在、東京都港区から慶應義塾大学理工学部(矢上キャンパス)に通う比企さんは、「慶應普通部時代から通算すると、もう日吉には10年も通っています」と、今回の作品にも通じる「日吉」通学の歴史を振り返ります。

「部活動は中学、高校とバスケット部だったのですが、慶應義塾高校時代の最後に撮影した映像作品が、飛騨高山映像祭ユースアワー2012審査員特別賞を受賞したこともあり、映像を撮ることの楽しさを知りました」と、映像を撮るきっかけ、そして「映像を撮りたいから」創像工房の門を叩いたといいます。

「元々演劇よりも、映像から入ったので、映像の脚本・演出を手掛けることが多かったです。シナリオライター講座にも通い、脚本の勉強も行い、作品も書き続けてきました」と、脚本メインで活動してきた4年間を振り返ります。

案内チラシの表と裏を上下につなげると、ファンタジックな世界「ヒヨウラ」が現れる

案内チラシの表と裏を上下につなげると、ファンタジックな世界「ヒヨウラ」が現れる

創像工房での活動は、一昨年2014年3月の演劇公演「超戦隊チャレンジャー」の脚本・演出以来だという比企さん。「今回は、映像作品ではなく、この日吉の、塾生会館地下のスタジオでの、狭い空間、演劇でしか表現できない、やりたいことを発見できたので、演劇を行おうと思ったんです」と、今回の作品を作るきっかけを語ります。

昨年2015年の夏のはじめからこの作品の企画を練ってきたという比企さん。今回の「ヒヨウラ」は、就職活動を終えた大学4年生の男性「藤四郎」が主人公で、謎の女性「ジゾウ」に、「ヒヨウラ」のファンタジーの世界に連れてゆかれる、という設定で、ファンタジックにその世界を描いているといいます。

ジブリ作品など、アニメも大好きだという比企さんは、アニメの舞台に取り上げられるロケ地めぐりも重要な作品づくりの参考にしているとのこと。

「今回の“ヒヨウラ”も、“街ありき”での舞台設定です。日吉を知らない方が、この舞台を見てから、実際に日吉の商店街を歩いたら、“あれ、みたことがある景色だな、舞台にあった景色だな”と、感じていただけるような作品に仕上げています」と、日吉をロケ地として捉えた企画の経緯、背景や、その楽しみ方も披露。

今回作成したチラシの裏面の「小次郎」というお店も、有名ラーメン店のイメージにて作成したといい、日吉を知っている人、知らない人も、きっと楽しめるといいます。

また、登場人物の役名も、日吉の商店街に由来する名前を付けました、と比企さん。

55秒間の作品PVでは、「日吉のロケ地」で行った撮影風景が楽しめる。主演の藤四郎役・田中穂先(ほさき)さんは、劇団「柿喰う客」新メンバーで、演劇界での今後の活躍に期待が集まる

55秒間の作品PVでは「日吉のロケ地」で行った撮影風景が楽しめる。主演の藤四郎役・田中穂先(ほさき)さんは、劇団「柿喰う客」新メンバーで、演劇界での今後の活躍に期待が集まる

「2014年の公演『超戦隊チャレンジャー』の頃のメンバーが、経験を重ねて、最高のパフォーマンスでこの作品を仕上げてくれています。一つ一つが、質が高いものに仕上がりました。演劇の面白いところ、そこを最大限に発揮します。容姿端麗なメンバーが揃ったのも、今回の作品の特色になっています。コメディテイストで楽しんでいただける上に、ご覧いただけたら、シンプルに前向きになっていただけるかと。ぜひ、多くの皆さんにお越しいただけたらと思っています。ぜひご来場お待ちしています」と、この10年間の日吉での学生生活としての集大成としての作品の魅力、そして、この演劇作品に込めた想いを、熱く語ってくれました。

慶應義塾大学・創像工房in front of.「ヒヨウラ」は、3月5日(土)から3月8(火)までの4日間、計6回の公演を予定。慶應日吉キャンパス・塾生会館地下アトリエ合Cにて開催。

<料金>
予約:学生700円、一般1000円
当日:学生1000円、一般1200円
(高校生以下 一律500円)

【参考リンク】
創像工房 in front of. 3月公演「ヒヨウラ」特設サイト

創像工房 in front of. 3月公演「ヒヨウラ」Twitter

創像工房 in front of. 3月公演「ヒヨウラ」特設サイト(公式PV)

創像工房 in front of. 3月公演「ヒヨウラ」特設サイト(アクセス)

創像工房 in front of. 3月公演「ヒヨウラ」(予約ページ)

創像工房 in front of.公式ホームページ

(創像工房 in front of. 提供)

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追記:「ヒヨウラ」への短い逃避旅、ファンタジーという言葉がふさわしい、爽やかなストーリー展開でした

日吉駅から、いつもの慶應並木道を直進、案内看板があり安心して会場へ向かうことができます

日吉駅から、いつもの慶應並木道を直進、案内看板があり安心して会場へ向かうことができます

斬新なデザインの「HIYOURA~ヒヨウラ」立て看板が出迎えてくれました

斬新なデザインの「HIYOURA~ヒヨウラ」立て看板が出迎えてくれました

塾生会館・アトリエ合Cへ下りる階段の途中、小劇場へと誘う装飾の真ん中には、日吉駅前にある銀の玉のモニュメント「虚球自像(こきゅうじぞう)」の写真が飾られていました

塾生会館・アトリエ合Cへ下りる階段の途中、小劇場へと誘う装飾の真ん中には、日吉駅前にある銀の玉のモニュメント「虚球自像(こきゅうじぞう)」の写真が飾られていました

今日は公演初日。幕が下りた後、外へ出ると、半分に分かれていた「銀玉」が閉まっていました

今日は公演初日。幕が下りた後、外へ出ると、半分に分かれていた「銀玉」が閉まっていました

近寄って覗いてみると・・・

近寄って覗いてみると・・・

そこには、ファンタジーの世界「ヒヨウラ」の街が、劇中さながら、鮮やかに出迎えてくれました

そこには、ファンタジーの世界「ヒヨウラ」の街が、劇中さながら、鮮やかに出迎えてくれました

いつもの日吉駅、銀の玉を取り巻く景色が、いつもと違って見えました

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いつもの景色が、いつもと違った風景となる

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登場人物の名前の由来となった「サンティノ」。街を彩るいつもの夜景が、ひときわ美しく感じられます

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お夕飯はどうしよう?舞台の影響で、ついつい武蔵家に足を運びましたが、やっぱりいつもの大行列!

お夕飯はどうしよう?舞台の影響で、ついつい武蔵家に足を運びましたが、やっぱりいつもの大行列!

演技力が光った富田恵多さんが演じる「タロウ」役の由来となった中華料理系ラーメン店の「太楼(たろう)」へ。今日会場で配られた作品紹介に記載があった通り、餃子の試食券がもらえました!なんとここで偶然知り合いにも遭遇。嬉しい一夜となりました。創像工房in front of.の皆さん、本当に素晴らしい「日吉」の景色を、ありがとうございました

演技力が光った富田恵多さんが演じる「タロウ」役の由来となった中華料理系ラーメン店の「太楼(たろう)」へ。今日会場で配られた作品紹介に記載があった通り、餃子の試食券がもらえました!なんとここで偶然知り合いにも遭遇。嬉しい一夜となりました。創像工房in front of.の皆さん、本当に素晴らしい「日吉」の景色を、ありがとうございました


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