今年(2016年)で20回目を迎える春の風物詩「綱島桃(もも)まつり」が3月13日(日)の11時から15時まで、綱島台の綱島市民の森(綱島台)内の「桃の里広場」(上町バス停下車)で開かれます。※2017年の開催はこちらをご覧ください
抽選で100本の桃の苗木配布が行われるほか、綱島産の桃を使ったジャムのロールケーキ作り、桃に関する和菓子の販売、めったに見ることができない桃酒の提供など、現地で桃の花を愛(め)でながら、その魅力を存分に味わえるイベントとなっています。
1900年代に入る前の明治30年ごろが起源とされる綱島の桃栽培は、明治40年に「日月桃(じつげつとう)」と名付けられる新種を発見して以後は、桃の一大産地に成長します。大正時代には桃の品評会を総なめにするなど、綱島の活躍もあり「東の神奈川、西の岡山」とまで呼ばれるほどだったといいます。
ただ、第二次世界大戦とその後の高度経済成長を経て、綱島の桃農家が激減しました。
1世紀以上経った今、綱島には桃農家が1軒だけ残っており、伝統は受け継がれていますが、相鉄・東急直通線の新綱島駅建設にともなう再開発の区域に入っているため、収穫減は避けられないとの見方もあります。
それだけに今回の「桃まつり」は、従来にも増して貴重な機会となるかもしれません。
<※追記>
【関連記事】
・桃の里での再会に想い込め、綱島の歴史継ぐ2017年「桃まつり」は3/12(日)に(2017年3月3日)
【参考リンク】
・「第20回綱島桃まつり」のポスター(つなしまピーチネットより)
・綱島の桃の歴史(つなしまピーチネット)
・綱島市民の森(横浜市ホームページ)
・シリーズわがまち港北「第30回綱島の桃ふたたび~日月桃の今日明日」(2001年6月、大倉精神文化研究所)