今年(2018年)3月に完成した「綱島SST(Tsunashimaサスティナブルスマートタウン)」に近い箕輪町2丁目や綱島東4丁目では、現在も住宅建築や解体、事業所の撤退などの動きが複数確認され、特にバス通り(旧「日吉元石川線」)沿いでは、工場や事業所が撤退するケースが目立ちます。
綱島SST至近の箕輪町2丁目にあった三栄工業株式会社は、昨年(2017年)6月に野村不動産のマンション「プラウド日吉クロス」の建設用地となり、新幹線高架寄りの同町内に移転していました。しかし、移転後の今年春ごろに会社を閉鎖したとみられ、現在は武蔵小杉の不動産事業者によって10戸の一戸建て住宅の建築が計画され、すでに3戸が完成しています。バス通り沿いの箕輪町2丁目にあった工場・事業所は近年、住宅需要の高まりから多くが宅地化されており、同地もそのような形となりました。
一方、綱島東4丁目側では綱島SSTから3ブロック離れた位置で、「LIXIL(リクシル)リフォームショップ三ッ輪産業」の建物が解体中で、同店は移転したとみられます。同地にはリクシルリフォームショップに加え、「池本ガス」と書かれたLPガスの貯蔵庫や駐車場もあり、貯蔵庫は解体されている最中。駐車場を合わせると相当な広さの土地となるため、今後どのように活用されるのかに注目が集まりそうです。
このほか、バス通り以外ではマンション「プラウド綱島SST」の裏手にある旧農地を使ったコインパーキング「あっ!とパーキング綱島東4丁目」の一画で、土を掘り返す動きが見られます。SSTの近さでは“一等地”という場所ですが、どのような目的なのでしょうか。 また、綱島SSTから2ブロック離れた住宅街にあった2棟の古いアパートが解体され、7月22日現在は更地化されています。ここは、定員60人の認可保育所が来年(2019年)4月までに建築されるとみられますが、保育所単独かアパートなどと併設する形となるのか気になるところです。綱島SSTの裏手にあたる綱島東4丁目には、現在も駐車場や古いアパートが残っているため、綱島SSTの完成にともなう住宅需要の高まりにともない、宅地化やマンション・一戸建て住宅化される可能性もありそうです。
(※)この記事は読者からの情報提供もあり、記事化しました。ありがとうございます。
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