<市有地売却2025>さくらが丘に近い下田町や妙蓮寺など港北区内から2物件 | 横浜日吉新聞

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さくらが丘に近い下田町の市有地も売却対象となりました。

横浜市財政局は2025年度では初めてとなる市有地の公募売却を今月(2025年)6月11日(水)から行うにあたって、港北など6区にある10物件の詳細を公表しており、区内では下田町3丁目と、妙蓮寺駅に近い仲手原3丁目の物件が対象となりました。

横浜市財政局の「令和7年度第1回一般競争入札」(2025年6月11日~24日)で売却される6区の10物件一覧(募集要領より)

今回売却が決まった10カ所の土地は、道路建設時をはじめとした際の「代替地用」などとして使うために市が保有していた財産で、税金などの滞納処分で差し押さえた物件ではないといいます。

港北区内で対象となった市有地2カ所のうち、「下田町3丁目809番14(下田町3丁目6番地)」(319.14平方メートル)の宅地は、最低売却価格を5869万円に設定。

下田町3丁目6番地の宅地(319.14平方メートル)は、さくらが丘の至近、下田町3丁目のマンション「日吉ハイツ」の裏手に位置(横浜市財政局の募集要領より)

東急バスの「さくらが丘入口」バス停に近い住宅街に位置し、バス通りの道路をはさんで向かい側は「さくらが丘」(川崎市中原区井田3丁目、旧八幡製鉄研究所跡地)の住宅街となっています。

1972(昭和47)年ごろに宅地開発されて生まれた区画とみられ、1977(昭和52)年に何らかの理由で横浜市が取得。これまでに住宅などが建てられた形跡は見つられませんでした。

市有地として売却対象となった下田町3丁目6番地の宅地はかなり古くに造成されたとみられる(5月28日)

同地の裏手にはかつて「日本鋼管京浜製鉄所」の日吉台寮(その後に三菱ふそうトラック・バスの独身寮)やグラウンドがありましたが、2015(平成27)年には大和ハウス工業の一戸建て住宅地「セキュレア日吉」として再開発されています。

一方、区内でもう一つの物件となる「仲手原2丁目705番2(仲手原2丁目29番地)」(326.73平方メートル)は、妙蓮寺駅から徒歩7分ほどの住宅地にあった屋根付き駐車場の跡地で、最低売却価格は8770万円に設定されました。

売却は一般競争入札で行われ、6月11日(水)から24日(火)の期間(必着)に入札参加申込の受付を郵送で行うとのことです。

【関連記事】

・【過去記事】日吉駅から徒歩7分の「市有地」を売却、一帯は古墳で上空には高圧線(2023年10月16日、こんな物件も)

・【過去記事】<市有地入札>落札者は市から1200万円がもらえる、日吉本町の珍しい土地が登場(2016年10月7日、グリーンラインが地下に通るためこんな条件も)

【参考リンク】

横浜市財政局「令和7年度第1回一般競争入札」(今回は港北など6区にある10物件を売却、2025年6月11日~24日に入札参加受付)

今回売却される下田町3丁目の市有地に関する詳細データPDF、「さくらが丘入口」バス停の裏手)


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