クラシックギターの演奏を重ね、60年超の歴史を重ねた大学公認の学生クラブが、“活動の集大成”となる響きを地域の人々にも披露します。
慶應義塾大学の学生による「慶應義塾大学公認学生団体クラシカルギタークラブ(略称:KCGC)」(内田真菜代表)は、あす(2023年)12月16日(土)15時から17時45分まで(14時30分開場)、1年の集大成として毎年行う「第61回定期演奏会」を、同大学日吉キャンパス(日吉4)協生館内の藤原洋記念ホール(藤原ホール)で開催します。
1962(昭和37)年に「三田ギタークラブ」として発足、1964(同39)年から改称し現在に至る同クラブでは、発足翌年の1963(同28)年には第1回定期演奏会を開催。
2020年から4年連続で藤原ホールで「定期演奏会」を開催、昨年(2022年)には「60回記念」の演奏会として、OB・OG会の「五弦会」も加わり演奏を行うなど、盛大かつ多いに盛り上がるステージを展開したといいます。
全て慶應義塾大学生だという学生約50人が今年も在籍しているといい、「コロナの制限が無くなった2023年。14人の新入生を迎え、『戻ってきた日常』とともに新体制をスタートしました」と、ステージマネージャーの尾崎大樹(ひろき)さん。
「3部構成」だという演奏会の第1部では、学年別の合奏や有志での重奏により「花は咲く」、「ルパン三世のテーマ」、「ブエノスアイレスの秋」などの楽曲を披露。
第2部では、「北の国からメドレー」やアイルランドの音楽「リスドゥーンバーナへの道(The Road to Lisdoonvarna)」、「東京ブギウギ」や「光の街」、「リュート組曲第2番BWV997よりプレリュード」など8曲を、有志の重奏で奏でる予定です。
最後の第3部は、1年生から3年生まで総勢35人による演奏を展開。
20年以上演奏会で披露している同クラブの伝統曲だという「美しきモレナ」や、ディズニー映画の挿入歌をメドレー形式で演奏するという「パイレーツ・オブ・カリビアン メドレー」、サン=サーンス作曲で“最も練習に時間を割いた”(尾崎さん)という「歌劇『サムソンとデリラ』よりバッカナール」を選曲、ステージのラストを盛り上げるといいます。
特に全体合奏について「『美しきモレナ』は、新入生にとっては入部して最初に練習する曲でもあります。闘牛やスペインの情緒あふれる風景を思い浮かべながら、お楽しみください」と尾崎さん。
「パイレーツメドレー」は、「お馴染みの冒頭から、ブラックパール号に乗り込み航海に出るかのような壮大なフィナーレへと曲は展開していきます。演奏を通して、大海原の冒険の旅に皆様をお連れします」と、映画のワンシーンをイメージさせるかの演奏に期待してもらいたいと語ります。
“演奏会のトリ”を飾る「バッカナール」については、「オーケストラの迫力をいかにしてクラシックギターで表現するか。試行錯誤を重ね作り上げた1曲です。冒頭のアラビア風ソロや盛り上がりとともに迎えるラストにもご注目ください」と、その楽曲づくりに一人ひとりが込めた熱き想いについても説明します。
今回の演奏会では、定番のギター曲からクラシック、映画音楽まで幅広い音楽を楽しめるプログラムとなっているとのこと。
「クラシックギターに興味がある方、音楽が好きな方、誰でも楽しめるはずです。お気軽に藤原ホールへと足をお運びください。部員一同、心からお待ちしています」(尾崎さん)と、日吉近郊からの来場を広く呼び掛けています。
なお、練習は区内の新田地区センター(新吉田町)や菊名地区センター(菊名6)で行うこともあるといい、「週2回の練習は活動拠点のある日吉キャンパスで行っています。毎年3月に行われる4年生の『追い出しコンサート』は大倉山記念館(大倉山2)で行っています」と、港北区周辺での活動も多く行っているとのこと。
「練習や授業で日吉に通い、演奏会を行っていることもあり、地域の皆様にも私たちの演奏を聴いていただければ、と強く思っています」と尾崎さん。
同じ街に生き通う学生たちが、“1年間の集大成”としての一体感あふれる演奏を披露することで「つながる」瞬間を、いつもの日吉駅前のホール空間で楽しむことができそうです。
なお、第1部と2部、3部の間には各15分程度の休憩時間をはさむ予定となっており、入場無料、入退場自由。小学生以上の来場が可能です。
【参考リンク】
・演奏会情報~第61回定期演奏会(慶應義塾大学公認学生団体クラシカルギタークラブ公式サイト)