美味しいご飯を「地域食堂」に、日吉拠点のライオンズクラブが米200キロ寄贈 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

地域イベントで初めて挑戦した「バザー」の売り上げ金を“お米”に変えて、子どもたちを囲む食卓のために贈り届けます。

港北区内で活動を行う「横浜ひかりライオンズクラブ」(事務局:日吉本町5、有限会社秋本建設内)は、先週(2024年)6月4日(火)午後、港北区社会福祉協議会(港北社協・川島武俊会長、大豆戸町)に、地元・日吉の米店で購入したお米約200キログラム(kg)を寄贈。

「横浜ひかりライオンズクラブ」から地域の子どもたちにと、港北区社会福祉協議会(港北社協)にお米約200キログラムが寄贈された。港北社協の中村美樹さん、同クラブ事務局の篠原文子さん、鳥越さん、星野会長、仲丸事務局長、待田さん、秋本さん(左より、6月4日)

「横浜ひかりライオンズクラブ」から地域の子どもたちにと、港北区社会福祉協議会(港北社協)にお米約200キログラムが寄贈された。港北社協の中村美樹さん、同クラブ事務局の篠原文子さん、鳥越さん、星野会長、仲丸事務局長、待田さん、秋本さん(左より、6月4日)

区内9カ所で実施されているという「地域食堂」のうち、希望があった先に配られることになりました。

1917年にアメリカ・シカゴで誕生、日本では1952(昭和27)年に初のクラブ(東京ライオンズクラブ)が誕生したという、「世界最大の奉仕団体」(ライオンズクラブ国際協会・日本法人サイト)として活動を行う「ライオンズクラブ」

精米は南日吉商店街の「駒林米店」が行い搬入された

精米は南日吉商店街の「駒林米店」が行い搬入された

約半世紀の歴史をつないできたという「横浜ひかりライオンズクラブ」では、日吉や綱島など区内近郊の経営者らを中心に、現在22人で活動を行っているといいます。

これまで、盲導犬の育成募金活動や献血の応援、地域の福祉施設が実施するバザーなどの活動を行ってきたという同クラブですが、「新型コロナ禍で思うように活動を行えない実情がありました」と、昨年(2023年)7月から会長に就任した有限会社中原製作所(新吉田町)社長の星野勝德さん

「駒林米店」店主の久保寺さんも笑顔に

「駒林米店」店主の久保寺さんも笑顔に

昨年(2023年)11月25日に横浜アリーナ(新横浜3)で行われた「ふるさと港北ふれあいまつり」に初めて出店、チャリティーバザーで売り上げた約11万円から、「子どもたちのために」と、諸経費を差し引いた約10万円相当のお米をプレゼントすることを決めたと語ります。

この日、一緒に訪れた幹事で来期(2024年7月)会長に就任予定だという待田靖次さん(株式会社待田瓦店、綱島東2)、会計担当の鳥越啓輔さん(日産証券新横浜支店、新横浜3)、元会長で計画委員長の秋本富男さん(有限会社秋本建設、日吉本町5)とともに、5キログラム(約2500円相当)ずつ袋詰めされた、精米したばかりだという福島県産の「こしひかり」を車から搬出。

無事に200キログラムの「お米」を搬入することができた

無事に200キログラムの「お米」を搬入することができた

台車に乗せて約40袋ものお米を港北社協に届けた後、仲丸等事務局長が感謝状を贈呈し、「近いうちに各地区の子育て支援の担当者による会合が行われるので、その際に各地区で行われている『地域食堂』で手が挙がった先に配布したい」との言葉を述べていました。

送り届けたお米は、被災地支援の想いを込めて福島県産のものに決定したといい、精米は秋本さんの地元エリアにある購入先の駒林米店(日吉本町4)で行ったといいます。

能登半島地震の復興支援を行う予定だったが米の流通が少なく「福島産」のものを使用することになったという

能登半島地震の復興支援を行う予定だったが米の流通が少なく「福島産」のものを使用することになったという

秋本さんが「消防団の先輩」と語る、港北消防団の元副団長も務めた同店の店主・久保寺孝雄さんが搬入、“地域ぐるみ”で子どもたちに「美味しいご飯」をプレゼントしたいという強い思いを港北社協に届けていました。

同クラブは現在、月2回の定例会を行い、新たなチャレンジとしての勉強会や他地区と合同の講演会なども実施しているとのことで、「イベントや区内から足を伸ばしての移動例会といった取り組みも行っています。社会奉仕活動への理念に共感いただける皆様の入会も募集しています」(星野さん)とのこと。

元会長の秋本さん(右)の声かけにより若手の会員も増えているという

元会長の秋本さん(右)の声かけにより若手の会員も増えているという

新型コロナ禍での「活動自粛」を受けての「待ちわびたアクティビティを始めよう」とのスローガンを掲げたという、会長・星野さんを始めとした同ライオンズクラブによる“地域貢献活動”の復活。

物価高にも苦しむ「地域食堂」の現場に寄り添う取り組みとしても注目を集めることになりそうです。

【関連記事】

「ふるさと港北&ヨコアリくんまつり2023」に2万5千人、前年を上回る人出(新横浜新聞~しんよこ新聞、2023年11月28日)

日吉・綱島の経営者も参加のライオンズクラブ、「社会奉仕」でマスクを寄贈(2020年5月25日)

献血バスが10/18(日)再び綱島に、「コロナ禍」で400mLの血液在庫が不足(2020年10月16日)

【参考リンク】

地域活動拠点~横浜(ライオンズクラブ国際協会330-B地区)

港北区社会福祉協議会公式サイト


カテゴリ別記事一覧