新綱島駅でバスを待つ際は、少し我慢が続くことになりそうです。
先月(2023年)12月23日に3社局の路線バス計8系統が綱島駅から新綱島駅(地上部)の乗場に移動しましたが、1カ月が過ぎた今もバス停には屋根(上屋=通路シェルター)やベンチが無く、雨天時は傘をさして並ばなければならない状態です。
横浜市都市整備局の綱島駅東口周辺開発事務所によると、当初は屋根(上屋)やベンチを早期に設ける計画だったものの、工事を担当する事業者の入札が上手くいかず、現時点で整備は夏ごろになる見通しだといいます。
バスの乗降場は昨年12月22日に開通した道路「綱島東線」の車線上に置かれ、東急バスが日吉方面への車線側、臨港バス(川崎鶴見臨港バス)と横浜市交通局は大綱橋方面の車線側にバス停を設置。
日吉方面の車線側には駅直結の再開発ビル「新綱島スクエア」の出入口があるため、雨天時にはバスが来るまでの待機場所として使っている乗客も見られますが、臨港バスと市営バス停留所の背後では再開発(区画整理)工事が続いているため、2024年1月現在は雨や風をしのげる場所がまったく無い状態です。
新綱島駅(地上部)の再開発では、「第1工区」と呼ばれるエリアに新綱島スクエアや「新水ビル(グランクレール綱島/商業施設)」は完成しましたが、それ以外の「第2工区」は周辺道路の拡張や電柱の地中化といった残りの工事を終えてから、個別の計画に順次着手となる予定。
第2工区にあたる臨港バスと市営バスの停留所側でも、土地所有者が周辺のにぎわい創出につなげる構想を持つと言われ、再開発の完了時にはバス待ち時の環境も大幅に改善されている可能性があります。
一方、バス停の屋根(上屋)やベンチの工事入札が不調となって整備が遅れているように、建築工事を取り巻く環境は、新綱島駅の再開発計画が始まった頃よりさらに厳しくなっています。
建設資材の高騰が建築費の上昇につながっており、今後行われる個別の再開発計画にも影響を与える可能性が高いとの指摘も聞かれます。
まずは今年夏までにバス停の屋根(上屋)やベンチが無事に設置を終えることが待たれます。
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【参考リンク】
・市街地開発の状況「綱島駅周辺地区」(横浜市都市整備局)