こちらは“日常使いの食品スーパー”という位置付けになりそうです。
東急ストアはきょう(2023年)12月6日に新綱島駅の再開発ビル2階に新店舗「新綱島スクエア店」を出店し、行列をつくっていた約100人が9時の開店と同時に店舗内に押し寄せました。
新綱島スクエア店は、綱島駅直結の「綱島駅前店」(2020年3月開店)に次いで綱島2店目となり、東急ストアが狭い範囲に複数店を出店するのは異例だといいます。
駅前店にとっては“ライバル店”が至近に出店したことになり「10%くらいの影響は出るかと思う」(東急ストア担当者)との見方を示します。
そのため、駅前店は駅利用者をターゲットとして弁当や総菜といった「デリカ」の品揃えを強化した店舗とし、今回オープンした新綱島スクエア店については生鮮品やグロサリーと呼ばれる加工食品の販売に注力する方針です。
新綱島スクエア店は、駅前店と比べて売場面積が25%ほど広い627.5平方メートル(約190坪)を確保し、バックヤードに水産品の厨房を設け、店内で調理した刺身や寿司も一部扱うとのこと。また、ネットスーパーにも対応した店舗となります。
一方、駅前店にある「焼きたてベーカリー」のコーナーは設けておらず、“デリカは駅前、生鮮は新綱島”という形で役割を分担させていく考えです。
また、営業時間でも駅前店が「7時~24時」に設定して夜間の来客が特に多い“長時間型の店舗”となっている一方、新綱島スクエア店は「9時~21時」と“日中型の店舗”となりました。
綱島駅近くで東急ストアは、2016(平成28)年1月まで旧綱島駅ビル内の24時間営業店と、綱島東2丁目の綱島街道沿いに置いた店舗(現「クリエイトS・D」)の2店体制だった歴史があり、「最低でもその時のシェアを取っていきたい」(東急ストア担当者)と話していました。
綱島エリアでは、来年以降に一部スーパーの開閉店が取りざたされていることに加え、綱島西の一部が商圏に入りそうな「イオン」系の新店舗が春以降に高田駅前で開業を予定しており、今回の東急ストア新綱島スクエア店のオープンも含め、綱島での買物環境が変わっていくことになりそうです。
【関連記事】
・新綱島スクエアが「悲願」のオープン、初日賑わうもまだ“スタート地点”(2023年12月7日、新綱島スクエア開業全体の記事)※リンク追記
・<新綱島スクエア>12月6日(水)に東急ストアなど8店がオープン(2023年11月6日)
・【駅前店の開業時記事】<綱島駅・東急ストア>開店に100人行列、店長「期待の高さ感じる」(2020年3月13日)
【参考リンク】
・東急ストア「新綱島スクエア店」の店舗案内ページ(新綱島スクエア2階、2023年12月6日オープン)
・東急ストア「綱島駅前店」の店舗案内ページ(綱島駅直結、2020年3月13日オープン)