
藤原洋記念ホールでは初開催となるプレミアムコンサート。6月という季節に合わせ、「結婚式で聞く音楽と映画音楽」という日吉オリジナル演出による公演であり、オーケストラの生演奏を子どもたちがステージ上で体感できる「プレミアム」なコンサートとなっている
子どもたちもステージ上にあがり、「一流のアーティスト」と一緒に音楽を体感できます――来月2016年6月11日(土)10時30分、14時からの2回(いずれも集合は開演30分前)、日吉駅すぐの慶應義塾大学日吉キャンパス・藤原洋記念ホール(協生館内)にて、総勢24名のオーケストラ生演奏を親子で楽しめる「プレミアムコンサート・フォー・キッズ(Premium Concert for Kids)~子どもたちが結婚式で聞く音楽と映画音楽」が開催されます。
このコンサートは、東京・目黒区に本社を置く株式会社プレミアムプロデュースが運営するプレミアムプロジェクト事務局が主催。同社の創業者であり、最高経営責任者(CEO)の清水豊史(とよふみ)さんが2012年からこの「子どもたちの感性を育む社会貢献」を目的とした事業を立ち上げ、今回の公演が26回目の企画。自ら、プロデュース(企画・総合演出)を担当しています。
プロデューサーは中学生から日吉に通った慶應OB
清水さんは慶應義塾大学経済学部出身。「日吉へは中学生(慶應義塾普通部)時代から通学していました。このコンサートのために懐かしい日吉に戻ってきたような気がします。学生時代は、日吉の普通部通り、中央通り、浜銀通りなど、全ての駅前商店街を“網羅”していました。“レストランマリーン”(日吉2)など、飲食店にも良く行きました」と、当時「よく歩いた」という日吉の街について振り返ります。
「特に、初めて日吉に来た頃、普通部時代は、学校指定の学帽を被って歩いてしまうような折り目正しい学生でした(笑)。テニス部に所属し、日吉の丘の上のテニスコートでも、よく汗も流していたんですよ」と、若き青春時代の想い出を懐かしみます。
慶應義塾高校時代からはバンド活動に熱中。「ドラムを叩いていました」と、今に通じる、仲間たちやメンバーを盛り上げようという意識が背景にあったといいます。
音楽が好きで、実際に自身でも楽器を演奏したという過去。4歳からピアノをはじめ、当時、自身のオリジナル曲が作曲賞に輝いたり、高校3年生の時のコンテストではベストプレーヤー賞(ドラム部門)を受賞したりするほどの実力の持ち主だった清水さん。幼少時から音楽に親しんできた経験が、この時期に一気に花開いたといいます。「音楽が、とにかく大好きだったんです」。
音楽と映画の世界にはまったのが原点
大学生になると、音楽の世界からまた一歩前へ進み、独自で映画制作にもトライします。「どんなジャンルの映画も好きで、自分自身、90分の作品を50名のスタッフと共に3年間をかけて完成させました。今回のコンサートのテーマの一つに“映画音楽”があるのですが、“様々なジャンルが好き”という点では、選曲の面で共通しているかもしれません(笑)」と、映画と音楽にのめり込んだ大学時代についても記憶をたどります。
「作った映画は、“恋愛もの”でした」とはにかむ清水さん。今回の体験型コンサートの大きなテーマに据えているのが、そんな恋愛から生まれるロマンティックな「結婚式」と、学生時代の想い出とも重なる「映画音楽」の世界。

“本物”を、子どもたちに身近な距離で体感してもらいたい、という清水さんの熱い想いから、この「プレミアムコンサート」が誕生。ステージ上にあがり、アーティストといっしょに音楽を楽しむことができる(プレミアムコンサート事務局提供)
今回の日吉公演は、“6月の花嫁=ジューンブライドの季節”ということで、特別にテーマも選出、プロデュースしたとのことで、「日吉だけのスペシャル企画、全国にまたとない、全くオリジナルの選曲なんです」と話します。
子育てパパの経験からコンサートを企画
大学卒業後は、広告制作をメインとしたデザイン・映像・イベントなどの全てのジャンルを手がける会社を立ち上げるなど、クリエイティブな仕事に従事してきた清水さん。実は、実際に子育てをしている“パパ”としての顔も持っています。
この「プレミアムコンサート」事業を立ち上げたきっかけは「東日本大震災でした。あの、すさまじい災害、自然の脅威を経験して、子どもたちに人として残せるもの、つないでゆけるものは、“生の本物の経験”しかない、と自分自身が気付かされたんです」と、2012年からこのプロジェクトを本格始動。現在は、このプレミアムコンサートの事業に加え、子どもたちの“食”を真剣に考え、音楽と同じように体感できる新しいプロジェクトの準備でも、日本全国を飛び回る毎日だといいます。
今回のプロジェクトに対する熱い想いを反映したのが「体験型」の試み。子どもたちには、一緒に演奏家たちとステージに上がることができ、結婚式や映画音楽を間近に感じられるコンサートに仕上がっているのが最大の特徴といえそうです。
清水さんは、「お子さんが“結婚行進曲”などを実際に生のオーケストラで聞く機会というのは、ほとんどないのではないかと思います。実際に結婚式に行った気分になれる、ロマンティックでドラマティックな映画音楽の世界に浸れる“プレミアム”な演奏会を、日吉周辺の皆さんにも、ぜひリアルに体感していただきたいんです」と、今回、母校ゆかりの地・日吉での開催を決めたといいます。
当日、出演する演奏家も「一流で、子どもたちが大好きなメンバーばかり」と清水さん。東京藝術大学音楽学部卒で第14回日本クラシック音楽コンクール最高位を受賞したヴァイオリンの桜井大士(たいし)さんをはじめ、第61回全日本学生音楽コンクール東京大会で第3位を受賞したソプラノの田島葉月さんら総勢24名の“プレミアム”な顔ぶれが当日出演する予定です。
演奏曲は、「結婚行進曲」「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」など、普段なかなか親子やファミリー向けのコンサートでは聞けない曲をクラシックサウンドで演奏。また、ディズニーやジブリなど、子どもも大人たちにも人気の名作映画の曲もメドレーで演奏される予定で、「子どもたちの目線を大切に、80分間飽きずに、夢中になって楽しめると思います!」と、“8分に1度の仕掛け”を兼ね備えたプログラムに独創的な工夫を凝らしているといいます。
「結婚式」ムードに“おめかし”して演奏を楽しむ
終演後に、一部の楽器(ピアノ・ヴァイオリン・ドラム・ベース・ハープなど)の「演奏体験」もあり、様々な楽器に触れ合えるひと時も提供する予定。子どもがマイクを使って曲名を紹介する「プレミアムMC体験」も実施予定で、チケットオーダー時にご希望の体験を明記してくださいとのこと(両方でも可、ただし、MC体験は抽選)。
「ドレスコードは、結婚式や結婚式二次会などに招待された時の“ちょっとお洒落な”ゲストスタイルでぜひご来場ください。このイベント会場で、結婚式ムードでいっぱいの中、大人たちが子どもたちのための、“あたたかい時空間”にして、たくさんの“本物”の”笑顔や眼差しを見たいんです」と語る清水さん。
「プレミアムコンサート・フォー・キッズ」は、2016年6月11日(土)10時30分と14時からの2回公演(いずれも集合は開演30分前)、日吉駅前・慶應義塾大学 日吉キャンパス協生館・藤原洋記念ホールにて開催。
おじいちゃまやおばあちゃまとの来場も大歓迎とのことで、「結婚式を題材としていることもあり、親子ででも、三世代ででも、“家族”を感じられるコンサートでの感動のひと時が、それぞれの“思い出”になれば嬉しいです」と、記念すべき慶應日吉で初開催となるプレミアムコンサートへの、多くの来場を呼び掛けています。
<チケット料金(1名あたり)>
【SS席:1階前列(前方)】5500円(2~5歳)、5000円(6~12歳)、5000円(13~22歳の学生)、6500円(父、母)、4400円(祖父母)、6700円(一般)
【S席:1階前列(中方~後方)】4800円(2~5歳)、4300円(6~12歳)、4300円(13~22歳の学生)、5800円(父、母)、3700円(祖父母)、6100円(一般)
【A席:1階中列〜2階】3500円(2~5歳)、3000円(6~12歳)、3000円(13~22歳の学生)、4500円(父、母)、2400円(祖父母)、5000円(一般)
※0~1歳は無料(ひざ上鑑賞)。料金はいずれも税込。下記サイトよりお申込みください。
※2ファミリー以上でご来場の方は「ともわり(5% OFF)」、2ファミリー以上かつ10名様以上でご来場の方は「グループ割引(10% OFF)」が適用されます。
※詳細は、下記のリンクをご参照ください。
【チケット申込・詳細】
・プレミアムコンサート・フォー・キッズ 日吉公演 ※チケット申込<全席完売>
【参考リンク】
・慶應義塾大学・協生館へのアクセス(慶應義塾大学ホームページ)
(提供:プレミアムコンサート事務局)
追記レポート:2016年6月11日(土)日吉で初の2公演開催、“プレミアム”な体験、子どもも大人も夢中になりました!

プレミアム・ゲストは、第28回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール小学生の部第5位の細矢真央ちゃん。メンデルスゾーンとショパンの難曲を鮮やかに披露してくれました

見て、聞いて、そして体験もできる!プレミアムなコンサートが名残惜しくも終了。日吉駅周辺に、おめかししたファミリーが多数見られました。日吉の街もより華やかに。こんな機会が、この地元・日吉で体験できて、本当に嬉しかったです。また日吉で「プレミアム」なひとときを!再演、親子共々、心からお待ちしています!
※次回以降の「プレミアムコンサート」公演情報は、当リンク(プレミアムコンサート公式サイト)をご参照ください。