【沿線情報】日吉や綱島など東急東横線から“直行”できるホールです。
近年、音楽関連の施設オープンが相次いでいたみなとみらい地区で、最大規模となる2万人収容の「Kアリーナ」が横浜駅の徒歩圏に完成し、来月(2023年)9月29日(金)・30日(土)に横浜市出身の「ゆず」がオープニング公演をつとめます。
Kアリーナは、横浜駅東口から徒歩約9分(「歩行者デッキ」完成までは徒歩約11分)、みなとみらい線・新高島駅からは徒歩約5分という位置。
かつて横浜F・マリノスの練習場「マリノスタウン」(2015年閉鎖)などが置かれていた西区みなとみらい6丁目に建てられました。
「すべては『音楽』を楽しむために」とのコンセプトのもと、音楽に特化したホールとなっているのが特徴で、地上9階・高さ約45メートルの建物内に2万33席を配置し、すべての座席がステージ正面を向くよう扇形につくられています。
音楽と飲食を楽しむ、との考え方から各座席には2個のカップホルダーを装備するとともに、館内に11カ所の売店を設置。夜景が自慢だというバーラウンジや、飲食が楽しめる約400席のラウンジも設けられました。
Kアリーナは、住宅の仲介事業などを展開する株式会社ケン・コーポレーション(東京都港区)が「ミュージックテラス」との名で行っている大規模複合開発による施設。
オフィス棟の「Kタワー横浜」(21階建て)とホテル棟の「ヒルトン横浜」(26階建て339室、9月24日開業)も新設されています。
現在、横浜駅東口から同エリアへのアクセスルートとなる歩行者通路「(仮称)高島水際線デッキ」の工事が横浜市によって進められており、これが完成すれば駅東口からKアリーナまで徒歩9分程度でアクセスが可能。
この歩行者デッキの工事は、来年(2024年)1月まで行うと現地に告知しています。
「KTゼップ」と「ぴあアリーナ」も駅徒歩圏
みなとみらい地区では、新型コロナ禍が始まった頃から音楽ホールの開業が相次いでおり、Kアリーナから500メートルほど離れた桜木町寄りでは、大型ライブハウススタイルの「KT Zepp Yokohama(KTゼップヨコハマ)」(1251席=立席時は約2150人収容)が2020年3月に完成。
コーエーテクモホールディングス(箕輪町1)などが開発を行ったもので、傘下の「コーエーテクモゲームス本社」と「横浜東急REIホテル」が入るビル建設とともに設けました。
また、KTゼップヨコハマからさらに桜木町寄りに500メートルほど離れた場所には、チケット販売事業で知られるぴあ株式会社(東京都渋谷区)が「ぴあアリーナMM」(最大1万2141人収容)を新設。
コロナ禍の影響で当初の4月開業から3カ月ほど遅れたものの、2020年7月から稼働しています。
これら3カ所の施設は、すべてみなとみらい線の駅から徒歩圏内に位置しており、東急東横線の沿線から直行できる環境です。
日吉や綱島では東急新横浜線の開業により、横浜アリーナや日産スタジアムへも直行できるようになっているため、横浜市内で行われる音楽イベントの参加時にアクセスで困ることはほぼなさそうです。
【関連記事】
・【過去記事】みなとみらいで相次ぐ「音楽アリーナ」計画、コーエーは“ライブハウス型”(2017年11月11日、今から5年以上前の記事)
・日本大通り駅近くの「県民ホール」が2025年春で休館、老朽化進み再開は未定(2023年6月19日)
【参考リンク】
・Kアリーナ横浜の公式サイト(2023年9月29日オープン、2万33席、横浜駅東口や新高島駅から徒歩圏)
・ぴあアリーナMMの公式サイト(2020年7月オープン、最大1万2000人超収容、みなとみらい駅が最寄り)
・KT Zepp Yokohama(KTゼップヨコハマ)(2020年3月オープン、1251席=立席時は約2150人収容、新高島駅が最寄り)