日本一を目指すチャンピオンシップでも“神奈川ダービー”となりました。
プロバスケットボール「Bリーグ」の上位8チームで日本一を争う「チャンピオンシップ(B.LEAGUE CHAMPIONSHIP=CS)」への初出場が決まっている横浜ビー・コルセアーズ(ビーコル)は、今月(2023年)5月13日(土)から始まるクォーターファイナル(準々決勝)で同じ中地区の川崎ブレイブサンダースと戦います。
チャンピオンシップは、リーグ3地区(西・中・東)の1位と2位、さらに3位以下で勝率の高い2チームの計8チームが出場し、「2勝先勝」方式で日本一を争うトーナメント戦。
中地区で1位だった川崎(40勝20敗=CS出場順位3位)と2位の横浜ビーコル(33勝27敗=CS出場順位6位)は、勝利数によって決まる“CS出場順位”の関係から同地区のチームながらクォーターファイナルで当たることになりました。
会場は1位チーム川崎の本拠地「川崎市とどろきアリーナ」(中原区等々力=等々力陸上競技場近く)で、5月13日(土)から15日(月)の3日間、どちらかのチームが2勝するまで試合が行われます。
ビーコル勝利の鍵は河村選手か
横浜ビーコルにとって川崎は、2016(平成28)年秋のBリーグ発足時から2020年3月の試合まで一度も勝てなかった難敵で、リーグ戦の通算成績は2勝32敗。昨年10月に天皇杯であげた勝ちを加えても、3回の勝利にとどまっています。
ただ、今シーズン中に横浜ビーコルが川崎から挙げた2勝は、天皇杯の前回優勝チームを破る“金星”であり、もう一戦も中地区首位に浮上した象徴的な試合でした。
いずれも日本代表の河村勇輝選手(#5、PG=ポイントガード)が大活躍し、残り数秒で3P(ポイント)シュートを決めて横浜ビーコルの劇的な逆転勝利に導いています。
川崎の主力・藤井祐眞(ゆうま)選手(#0、PG/SG=シューティングガード)は、「河村選手がすごく勢いを付ける印象がある。試合終盤で(横浜ビーコルが)勝ち切っている試合は最後に河村選手が決めているのを何度も見てきた」といい、「激しく、粘って粘って付いていきたい」とCSに向けて強い警戒感を示します。
横浜ビーコルでキャプテンをつとめる森井健太選手(#18、PG)は「(CS常連の)川崎は経験が豊富で、僕たちはチャレンジャー」と話す一方、「強度の高いプレーができればどのチームに対しても戦えることは、レギュラーシーズンを通して感じることができた」とチームの成長に手ごたえを感じている様子。
また、今回は横浜ビーコルにとってアウェーでの戦いながら、とどろきアリーナは本拠地とする都筑区北山田の「横浜国際プール」からわずか7キロほど離れただけの場所です。
これまでの試合でも「たくさんの横浜ブースター(ファン)の方がベンチ裏に来てくださり、ビークラップ(独自の応援グッズを叩く)の音が勢いを加速させてくれた」(森井選手)といい、「同じ神奈川での開催となり、多くの方々が応援に来ていただけると思うので力に変えて戦っていきたい」(同)と話します。
クォーターファイナルを勝ち進めばセミファイナル(準決勝)ではホームとして平塚で開催の可能性もあり、ファイナル(決勝)の地は“ほぼホーム”という感覚の「横浜アリーナ」です。
とどろきアリーナで行われる5月13日(土)と14日(日)の観戦チケットは現時点(5月9日)で売り切れている状態ですが、3試合はすべてNHKの「BS1」で生中継を予定。「バスケットLIVE/スポーツナビ」や「Hulu(フールー)」、「Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)チャンネル」などインターネットの有料サイトでも配信が行われます。
なお、5月14日(日)の試合はセンター南駅前の広場でパブリックビューイングも行われる予定となっています。
※「#」は背番号
【関連記事】
・ビーコルが初の「チャンピオンシップ」出場決定、上位8チームで日本一争う(2023年4月20日)
・Bリーグの頂上決戦は2年ぶりに「横浜アリーナ」、5月27日(土)から3試合(新横浜新聞~しんよこ新聞、2023年5月10日)
【参考リンク】
・「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」特設サイト(2023年5月12日~5月30日、決勝戦は横浜アリーナ)
・2023年5月13日(土)~15日(月)「川崎ブレイブサンダース VS 横浜ビー・コルセアーズ」の試合案内(川崎ブレイブサンダース)
・横浜ビー・コルセアーズ「5・6月開催予定イベントのお知らせ」(5月14日のセンター南駅前でのパブリックビューイングについても)