米アップルが求人、綱島のYTCは「未来のテクノロジーを追求する場所」 | 横浜日吉新聞

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綱島にあるアップルの開発拠点は「未来のテクノロジーを追求する場所」だといいます。

米国アップル(Apple)が綱島東4丁目の「綱島SST」内に置く「YTC(横浜テクノロジーセンター)」について、同社は公式採用ページ内で「優秀な人材を積極的に採用するための基礎」として設けたものだと説明し、「高い技術力を持つエンジニアで結成されたチームがあります」などと紹介しています。

YTC(横浜テクノロジーセンター)についても詳しく紹介しているアップルの「ハードウェアエンジニア採用ページ」

米アップルの日本語による採用情報ページ内に「国内の研究開発センターについて」と題したハードウェアエンジニアの採用ページが特設され、東京・六本木にある「ジャパンデザインセンター(JDC)」と綱島のYTCを写真付きで掲載。

YTCについては、「ここは、未来のテクノロジーを追求する場所。私たちは次に活躍するエンジニアを待っています」とのキャッチコピーで、「優秀な人材を積極的に採用するための基礎として2017年につくられたYTCには、高い技術力を持つエンジニアで結成されたチームがあります」と説明します。

そのYTCのエンジニアリングチームについては、「アジア地域のハードウェアエンジニアリングの一角として、Appleの本社があるカリフォルニア州クパティーノをはじめとする世界各国のデザイン・エンジニアリングチームと密接に協力し合い、性能や品質の向上やコアとなる先進技術の開発製品の品質向上に取り組んでいます」と紹介。

そのうえで、YTCが重点的に取り組んでいることとして、「カメラ用光学系を中心とした光学技術の開発」「光学コーティング技術」「プロセス開発」「ディスプレイパネル技術」という4点を挙げています。

YTCの正面玄関付近には多様性をあらわすという「虹」マークと「Welcome」と描かれたステッカーも貼られていた(2022年5月)

YTCの正面玄関付近には多様性をあらわすという「虹」マークと「Welcome」と描かれたステッカーも貼られていた(2022年5月)

また、同ページ内には、YTCで試作や分析の業務に携わる女性社員のインタビューが掲載されており、「YTCは開発センターですので、主に将来的に製品に採用されるようなものを試作・分析することが多い」といいます。

働きがいについては、「『これが何年か後に形になるものなんだ』とか、『将来、自分が関わったものが世界に出て、たくさんの人が使うんだ』とかイメージしながら取り組むことがいまのやりがいです」と語ります。

加えてインタビュー内では、「会社にはオフィス以外にもカフェテリアやオープンスペース、スポーツジムやヨガなどのスタジオ、オイルマッサージなど気分転換できる設備もあるため、そこを利用してリフレッシュしています」と明かしました。

YTCの周辺には農地も残り、都心部にはない環境といえる

なお、今月(2022年)6月15日時点で日本を勤務先とする求人は90件が確認でき、このうち、YTCを勤務先とする求人は3件あり、「Mechanical Design Engineer」と「Optical Engineer」は英語で、「金型設計エンジニア」は日本語で求人内容をそれぞれ掲載。金型設計エンジニアの応募条件には「日本語の読み書き、日常会話」という記載もありました。

米アップルの「雇用創出」と題した日本語のページによると、「日本におけるAppleの社員の数」は4000人だといい、このうちテクニカルサポートのコールセンターでは1441人の社員がいると紹介しています。

)本記事については読者の方から情報を提供いただきました。ありがとうございます

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綱島SSTの米アップル研究所「YTC」、横浜市長が訪問「地域と連携や交流を」(2018年3月12日、当時の市長が訪問しているが、YTC内でどんな業務が行われているかは明かしていない)

【参考リンク】

Apple「国内の研究開発センターについて:あなたの技術が未来をつくる~ハードウェアエンジニアを採用しています」(東京・六本木と横浜・綱島の開発拠点と業務内容を日本語で紹介)

Apple採用情報「Yokohama Technology Center(YTC)」での検索結果(2022年6月15日時点で3件が確認できた)


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