象徴的な新体制を築いた“ビーコル”、9月末から「Bリーグ」新シーズンに挑む | 横浜日吉新聞

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今秋、11年目の“ビーコル”が何かを起こしてくれそうです。今年(2021年)9月末に「2021-22シーズン」が始まるプロバスケットボール「Bリーグ」の横浜ビー・コルセアーズ(ビーコル)は、新たなGM(ゼネラルマネージャー)とヘッドコーチを迎えた新体制の発表会を横浜市役所内(中区)で先週7月22日に開き、新シーズンへの意気込みを熱く誓いました。

2019年7月に岡本尚博前社長から運営会社・株式会社横浜ビー・コルセアーズ(都筑区中川中央)の社長を受け継いだ植田さんは、長い間、球団代表をつとめてきた

前シーズン、チーム創立から10周年を迎えたビーコルは、B1リーグ東地区で10チーム中8位(東西20チーム中16位)で終えたものの、19勝(40敗)という勝ち数は過去最多。「これまで18勝が最大だったが、1つ多く勝てたことが大きな一歩」(植田哲也代表取締役)となっています。

また、前シーズンは現役の学生が期間限定で加わる特別指定選手を初めて2人獲得し、B1史上最年少出場などの記録を持つ河村勇輝選手(東海大学)による活躍はバスケットボール界から広く注目を集めました。

ビーコルは「アカデミー事業部」を設け、公認スクールや育成チーム(ユース、ジュニア)などを運営(アカデミーの公式サイト

もう一人の特別指定選手となったキング開(かい)選手(専修大)は、ビーコルのユース・スクール生からの加入で、「後に続くこどもたちの憧れ。クラブ10年史に名を刻むに相応しい選手」(加入時の植田社長コメント)、「サッカーでは当たり前の光景でも、バスケットボールでは初めてのこと」(白澤卓ヘッドコーチ=当時=コメント)と、チームの歴史で象徴的な出来事となっています。

前シーズンまでコートで活躍したGMの竹田さんがチームスローガンを発表

そして、9月末に始まる「2021-22シーズン」でも10年の歴史を感じさせる体制となっており、チーム運営を率いるGMには、前シーズンまでビーコルのベテラン選手として現場を知り尽くした竹田謙さんが就任。

指揮官となるヘッドコーチには、2011(平成23)年のチーム創設時に選手としても活躍した青木勇人さんを再招へいし、2016(平成28)年のBリーグ参入時にヘッドコーチをつとめていたビーコルの象徴的な人物が現場に復帰します。

青木ヘッドコーチ(写真右端)とともに、前シーズンからの7選手と新加入4選手で新シーズンに挑む

一方、近年は入れ替わりが激しかった選手も、来シーズンは生原(いくはら)秀将選手が主将として残留したことに加え、森川正明選手や森井健太選手、パトリック・アウダ選手、レジナルド・ベクトン選手ら有力7選手が残り、前シーズンの経験が生かせそう。

さらに、ロシア国内リーグ最高峰「VTBユナイテッドリーグ」から招いたレイトン・ハモンズ選手や、大阪エヴェッサから移籍した土屋アリスター時生(ときお)選手、群馬クレインサンダーズのキャプテンを務めていた古牧昌也選手、京都ハンナリーズから移った大庭岳輝(おおばたける)選手4人を補強し、計11選手で新シーズンに挑みます。

公式チアリーダーズ「B-ROSE(ビー・ローズ)」とチームマスコットの「コルス」が新体制発表会を盛り上げた

“挑戦すること、失敗すること、変化することを恐れず立ち向かっていく”という意味の「ディア・トゥ・ビイ・ボールド」(DARE TO BE BOLD)をチームスローガンに掲げたビーコルの新シーズンは、10月2日(土)・3日(日)の「川崎市とどろきアリーナ」(中原区)での川崎ブレイブサンダース戦で開幕。

本拠地・横浜国際プールでの初戦は10月16日(土)・17日(日)のサンロッカーズ渋谷戦となります。

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プロバスケの楽しさや「夢」伝える、日吉の新設校にビーコル選手が初訪問(2021年6月1日、竹田選手=現GM=が箕輪小を訪問)

<10月開幕Bリーグ>10周年迎える「ビーコル」、新シーズンも北山田で23試合(2020年8月7日、前シーズンの記事)

【参考リンク】

B.LEAGUE2021-22シーズン チーム体制のお知らせ(横浜ビー・コルセアーズ)

チームスケジュール(横浜ビー・コルセアーズ、試合日程など=7月25日時点で10月前半分のみ発表)


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