横浜駅がさらに変わり、東急東横線からJR線へ乗り換える際の環境が少し良くなりそうです。今年(2020年)6月、JR東日本が主導する大型駅ビルが西口に開業したのに続き、今月8月10日(月・祝)にはJRの改札内に待ち合わせ広場や5つの飲食店による「エキュートエディション横浜」がオープン。2つのJR改札口内が通路で結ばることで、“エキナカ”の移動や飲食環境が向上します。
JR各線や東急東横線・みなとみらい線、京急、相鉄、市営地下鉄が乗り入れ、さらには大型のバスターミナルも東西の両側にあって、人が多いうえに、迷路のようで乗り換えが環境が良好とは言い難い横浜駅。
そんななか、東急東横線・みなとみらい線の駅に近い「西口」では、JRが26階建ての「JR横浜タワー」を6月に開業。
これにより、乗り換えと出口への導線が整えられるとともに、「CIAL(シァル)横浜」や「NEWoMan(ニュウマン)横浜」といった商業施設もオープンし、駅での買物環境が拡充されたばかり。
第二弾として、JRが取り組んでいるのが改札内の環境改善です。
現在は4つの改札口が地下1階にそれぞれ独立して置かれ(中央北改札口内の「シァル改札口」と「京急のりかえ口」を除く)、改札を入ると、いったんホームに上がったうえでしか各改札間を往来できない構造でしたが、これを改善。
桜木町寄りにある「中央南改札口」(中央通路の「びゅう」「みどりの窓口」側)と「南改札口」(「みなみ通路」側=中央郵便局や西口五番街側)をホーム下で貫通させ、コンコースを新設します。
生まれた空間には、待ち合わせに使える広場「サウスコート(SOUTH COURT)」をはじめ、カフェや寿司・日本酒バー、会員制シェアオフィスなど5店の“エキナカ店舗”をオープン予定。
また、同通路からは4つあるホームへ上がるためのエレベーターも新設。これにより、JR改札内では「北改札口」以外のどこから入っても、改札内からホームまでエレベーターでアクセスすることが可能となります。
これまで、JR横浜駅の改札内外では、列車を待つためのスペースがほとんど無かったため、新たに設けられる“待ち合わせ広場”やカフェなどの店舗は、小さな子どもを連れての移動時などにも重宝しそうです。
なお、地下5階にある東横線・みなとみらい線のホームからは、元町・中華街駅寄りの「南改札口」(駅西口寄り)から地下1階の中央通路を通じ、JRの「中央南改札口」まで比較的短距離でのアクセスが可能です。
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・横浜駅での乗り換え時に「買物環境」拡充、駅ビルは6/18(木)から開業(2020年6月10日、東横線に近い西口の環境が大きく改善された)
【参考リンク】
・JR横浜駅中央南改札と南改札をつなぐ新たな改札内エリアが2020年8月10日(月・祝)に誕生します(PDF、JR東日本横浜支社)
・JR「横浜駅」の案内ページ(JR東日本)
・東急・みなとみらい線「横浜駅」の案内ページ(東急電鉄)