相鉄・東急直通線は「着実に進展」、羽沢横浜国大駅の記念式典で国交大臣 | 横浜日吉新聞

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「相鉄・東急直通線」の工事は着実に進められている――。今週(2019年)11月30日(土)に開業する「相鉄・JR直通線」の羽沢横浜国大駅(神奈川区)で、きのう11月25日に関係者向けの記念式典が行われ、国土交通省の赤羽一嘉(あかばかずよし)大臣が「相鉄・東急直通線」についても言及しました。

「相鉄・東急直通線」の工事状況についても言及した赤羽国土交通大臣

「相鉄・JR直通線発車式」と題した記念式典は、鉄道の整備を行う国の鉄道・運輸機構と、運営を行う相鉄(相模鉄道)が共同で主催。国や神奈川県、横浜市などの関係者が参加し、開業間近となった駅の状況が公開されるとともに、記念列車の出発式が行われました。

赤羽国交大臣は、相鉄・JR直通線について「西谷駅と羽沢横浜国大駅の区間の工事は技術的に困難が伴った。難工事を乗り越え、我が国の都市鉄道の発展に大変意義のある開業だ」とあいさつ。

さらに、「ここ羽沢横浜国大駅から日吉駅までを接続する相鉄・東急直通線の工事が着実に進められている」と述べ、2022年度下期(2022年10月~2023年3月)の開業に向けて工事が順調であることを紹介しました。

赤羽国土交通大臣(左4人目)や黒岩祐治神奈川県知事(右4人目)、平原横浜市副市長(左3人目)ら関係者が集まって羽沢横浜国大駅で開かれた「相鉄・JR直通線発車式」(11月25日10時25分ごろ)

また、横浜市の林文子市長の代理で出席した平原敏英副市長は、「市では瀬谷区の旧上瀬谷通信施設(在日米軍施設の跡地、相鉄瀬谷駅などが最寄り)で、2027年に国際園芸博覧会の開催を目指しており、神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線)は、市内外からお客様を迎え入れる大変重要な路線となる」との市長メッセージを代読。

さらに、「相鉄・JR直通に続き、相鉄・東急直通線も令和4(2022)年度下期の開業を目指し整備が進められており、横浜市も事業を全力でサポートしていく」と決意を示しました。

11月30日(土)に開業する羽沢横浜国大駅の駅名板。空白の多い時刻表からは列車本数の少なさが分かる(11月25日)

今週11月30日に開業する羽沢横浜国大駅は、神奈川東部方面線の2路線が分岐する拠点駅で、今後は日吉や新綱島(仮称)からも沿線となりますが、今月の開業時点では、相鉄・JR直通線の列車が昼間は1時間に2本程度が運行されるのみ。

そのため、周辺再開発相鉄・東急直通線の開業を見据えて行われる予定で、住宅街から若干離れて設けられている駅の周辺にはコンビニなどの店舗は一切なく、現在は駅構内に売店さえもありません

また、新横浜駅と保土ヶ谷駅を結ぶ神奈川中央交通のバス路線は1時間に1本程度の運行となっており、現時点では鉄道駅があるだけの“陸の孤島”といった雰囲気も。

羽沢横浜国大駅(写真奥)は開業するものの現在は周辺に店舗などが一切ない(11月25日)

駅名にも盛り込まれた横浜国立大学の北門へは、途中にアップダウンがあり、ルートは分かりづらいものの、駅出口から徒歩13~14分でアクセスが可能となっています。

相鉄・東急直通線が開業し、日吉や新綱島と直結した時に、羽沢横浜国大駅がどのように変化しているのかにも注目です。

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【参考リンク】

相鉄・東急直通線の紹介ページ(鉄道・運輸機構)

羽沢横浜国大駅の時刻表ページ(JR東日本)


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