創業半世紀で32歳社長が就任、日吉のゴルフ練習場・レストラン運営企業で

横浜日吉新聞

法人サポーター会員による提供記事です】創業から半世紀を超えた日吉5丁目のゴルフ練習場・レストランの運営企業で、先月(2019年)6月1日から30代社長が創業者の後を継ぎ、50年かけて築いてきた事業の発展へ向けて一歩を踏み出しています。将来を担う新社長に話を聞きました

6月から社長に就任した株式会社グリーンクロスの相原裕太さん

「グリーンクロス」「ハッピージャック」といえば、矢上川にかかる一本橋の近くで長年営まれてきたゴルフ練習場やホームセンターの名として、周辺部では知られた存在。その運営を担ってきたのが1968(昭和43)年11月に設立された株式会社グリーンクロスです。

日吉で15代以上続く旧家の「相原家」が農地を使って1967(昭和42)年に開設したゴルフ練習場を皮切りに、ガソリンスタンドやホームセンターなどの事業にも進出。日吉企業としても半世紀以上の歴史を刻んできました。

そんな企業の社長を継ぐことになったのが現在32歳の相原裕太さんで、創業者である相原章さん(現代表取締役会長)は、母方の祖父にあたります。

生まれた時から事業継承が決まっていた

「私が生まれた家は『柏村家』といい、川崎こまどり幼稚園(幸区南加瀬)に通っている頃は柏村を名乗っていましたが、地元の矢上小学校に入学した時点で母方の『相原家』へ入っています。自分が生まれた時から相原家の事業を継ぐということは決まっていたようです」(相原裕太さん)

相原裕太さんが通った矢上小学校

相原さんが生まれた柏村家は、相模原市淵野辺に本社を置く家庭用換気扇(レンジフードファン)の老舗メーカー・富士工業の経営を担っており、裕太さんの父親が経営者でした。

「母方の相原家は女の子どもしかおらず、一方で父方の柏村家は富士工業を経営していかなければならない。そうした事情から兄が同社を継ぎ、次男である私が相原家のグリーンクロスを継ぐという形になりました」(同)

矢上小時代からゴルフ、中高は野球一筋

祖父と祖母が育ててきた企業を継ぐことは、生まれながらにして決まっていたという相原さん。そうした事情を知ってか知らずか、矢上小時代には実家でもあるゴルフ練習場へ頻繁に出入りし、ここでゴルフに親しんだことが後のスポーツ好きにつながります。

リニューアル前の「グリーンクロスゴルフ練習場(現パームスプリングス)」(2015年)

矢上小卒業後に進学した青稜中学校・高等学校(品川区)では、6年間にわたって野球に打ち込む毎日。

「当時はあまり強くないチームでしたが、中高ともに野球部ではキャプテンを務めさせてもらいました。高校になると、日吉台中学校を卒業した野球の上手な友達を青稜高校へ誘って、東東京大会のベスト32に残れたことは今も思い出に残っています」(同)

スポーツクラブ勤務後、父と兄の会社で修行

ただ、ケガもあって進学した大学では野球をあきらめ、代わって打ち込んだのがスポーツクラブでのアルバイトでした。

朝日スポーツクラブ綱島店は今も樽町にある

「大学へ行くよりも、バイト先で過ごす時間のほうがはるかに長かった」(同)と、樽町にある「朝日スポーツクラブ綱島店」でのアルバイトにひたすら打ち込んだ末、大学卒業後はそのまま就職。計8年間にわたって社会人の基礎を学ぶとともに、スポーツ事業の楽しさも体感したといいます。

スポーツクラブの退職後は、父と兄が経営する富士工業へ自然と足が向き、自社商品であるレンジフードファンを大手メーカーへ卸す営業担当者となって修業

「製造業での経験は、衛生管理や法令順守といった面で、レストランやゴルフ練習場の経営に大きく役立っています」(相原さん)

施設刷新とハッピージャック閉店の背景

4年ほど経った29歳の頃、経営者の先輩でもある兄から「祖父も80歳を超えている。そろそろ、日吉の会社(グリーンクロス)の経営状況を把握し、事業継承へ向けて準備を進めるべき」とのアドバイスされたことをきっかけに、グリーンクロスの事業に携わり始めます。

ハッピージャックは人気のある地元ホームセンターだったが建物の老朽化もあって2016年8月に店を閉じることを決めた

1980(昭和55)年のオープンから35年以上が経ち、建物が老朽化して経営的にも厳しかったホームセンター「ハッピージャック」の閉店を決断するとともに、中高年男性の利用が中心だったゴルフ練習場と併設レストランの刷新も決めました。

自らも小さな子どもを2人持つ家庭を築いていることもあり、「ゴルフの練習時だけではなく、普段から家族全員が集まれる場にしたい」(同)とハッピージャックの跡地にはドラッグストアと認可保育所を誘致し、併設レストランはファミリー向けとするべく全面改装に着手。

「グリーンクロスという名は、ファミリー向けのレストランには合わない」(同)とゴルフ練習場を含めて「パームスプリングス(Palm Springs)」に店名を統一し、レストランを前面に打ち出した経営体制に変更していきます。

数年で矢継ぎ早に変革、次はゴルフ練習場

2017年11月の全面リニューアル時にゴルフ練習場とレストランの名を「パームスプリングス」に統一した

祖業であるゴルフ練習場は、幅広い層がゴルフを楽しめるように、ゴルフを練習する機能だけでなく、米国でも始まっているエンタテインメント的な要素も取り入れたゴルフ施設へと変わろうと模索している最中。キッズゴルフスクールも誘致し、運営が始まっています。

長年事業を営んできた地域への感謝と、どんな形でもいいのでゴルフに触れてほしいとの思いから、2018年春からゴルフ練習場の芝生開放などのイベントも開始し、今夏も行う予定です。

今後はゴルフ練習場の刷新に挑んでいきたいと話す相原さん

半世紀近い歴史を紡ぐ企業を舞台に、数年間で矢継ぎ早に変革してきた相原さんですが、経営面で重要視してきたのが社員の雇用だといいます。

「今は亡き父親から教えられて共感した点は、経営者は雇用を守ることが一番大事ということでした。父が経営していた企業とは規模こそ違いますが、社員とアルバイトを合わせて20人超のグリーンクロスも考え方はまったく同じで、逆に人数が少ないだけに家族と同じ感覚です。これからも目標を達成する喜びを一緒に味わっていきたい」(同)

社長就任初年の目標は「感動を与える店になること」だといい、「お客様に感動してもらえるようになるには、まずは働く人同士が感動を与え合うことが大事」と熱く語る相原さん。

日吉の街で育まれた事業を“家族のようなチーム”の結束力で、さらに発展させていく考えです。

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【参考リンク】

パームスプリングス(PALM SPRINGS)の公式サイト

パームスプリングス(PALM SPRINGS)のInstagram

法人サポーター会員:PALM SPRINGS Family restaurant & Golf range ~パームスプリングス提供)


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