“ビーコル”が港北区内で初のファン感謝祭、来シーズンのチーム改革も宣言 | 横浜日吉新聞

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ビーコルのファン感謝祭が港北区内で初開催となりました。横浜国際プール(都筑区北山田)を本拠地とするプロバスケットボールBリーグ(B1=1部)の「横浜ビー・コルセアーズ」(ビーコル)は、ファンクラブ「ブースタークラブ」向けのイベントを新横浜の「横浜デジタルアーツ専門学校」で開き、寸前で下部のB2リーグ降格を逃れた苦しいシーズンを振り返り、来期での再起を誓いました。

今シーズンのビーコルは接戦で惜敗する試合が目立った(2018年10月、横浜国際プール)

昨年(2018年)10月に開幕し、今月(5月)全日程を終えたBリーグの「2018-19シーズン」。ビーコルは14勝46敗(勝率.233)で中地区(6チーム)の最下位となり、全18チーム中でも下から3番目の勝率となったため、「B1残留プレーオフ」への出場が決定。

プレーオフでは僅差で敗れたものの、昇格対象となるB2リーグの上位チームが昇格要件を満たしていなかったため、来期もB1リーグにとどまることになっています。

今シーズンの総括と来シーズンへの展望を述べる岡本CEO

2016年秋からのBリーグ参戦以来、3シーズンにわたって地区最下位で、B1残留プレーオフへも出場となる苦しい成績が続いており、来シーズンのチームでは、主力だった細谷将司選手や川村卓也選手、高島一貴選手、湊谷安玲久司(みなとやアレクシス)選手らと契約を結ばない方針を発表しています。

あいさつに立った岡本尚博代表取締役CEOは、「3年前、何もなかったビーコルに集まってくれたブースター(ファン)や選手に感謝している。批判があるのは承知しているが、組織自体をもう一度作り直す。来期から(チームの)第二章を力強く始めていく」と宣言。

河内敏光GM(スーパーバイザー兼ゼネラルマネジャー)は今シーズンを振り返り、「接戦の試合で勝ち切ることができなかった。来期は接戦に強いチームをつくりたい」と話します。

600人のファンを前にあいさつする湊谷選手と、右から高島選手、川村選手、細谷選手

今シーズンでチームを去ることになった4選手は、Bリーグでのチーム発足以来の中心的な存在でした。「地元でプレーできてうれしかった」(細谷選手)、「3年間のなかで、一つでも多く勝ち星を増やせなかった」(川村選手)、「結果が出ず、プロとして責任を取るのが当然」(高島選手)、「3年間ありがとうございました」(湊谷選手)などとファンを前にメッセージを残しました。

「海賊の帰港式」「海賊の帰港祭」と題して、初めて港北区内で行われたファン向け感謝祭には、当初定員を大幅に上回る600人が参加。選手にパスやドリブルを教えてもらう「海賊バスケ」や、サイン会などを通じて選手との交流を楽しんでいました。

Bリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」(ビーコル)について
  • 2010年に「bjリーグ」(日本プロバスケットボールリーグ=Bリーグの前身)のチームとして発足し、2011-12年シーズンからbjリーグに参加。コルセアーズ(CORSAIRS)は「海賊たち」「海賊船団」との意味
  • 2012-13年シーズンに「bjリーグ」で初のリーグ優勝
  • 2016-17年シーズンから「Bリーグ」のB1リーグ(1部)中地区に参戦
  • Bリーグ参加後は、本拠地(ホームアリーナ)となる「横浜国際プール」(都筑区北山田、5000人収容)で年間24試合を開催。このほか「横浜文化体育館」(中区)と「トッケイセキュリティ平塚総合体育館」(平塚市)でも計6試合ほどを実施。1試合あたりの平均観客数は3000人超
  • 運営会社はセンター北駅高架下の「ビーコルセンター」内に本社を置く株式会社横浜ビー・コルセアーズ(都筑区中川中央1)

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Bリーグ「横浜ビーコル」、新横浜の岩崎学園で初となるファン感謝イベント(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年5月20日、イベントの企画内容など)

本拠地・北山田でプロバスケ「ビーコル」が開幕、10/20(土)・21(日)に連戦(2018年10月18日、シーズン開始当初の記事)

Bリーグ日本一決定戦に過去最大の観客、「横浜アリーナ」累計5000万人も達成(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年5月13日、「2018-19シーズン」は横浜アリーナでの日本一決定戦で終了した)

【参考リンク】

横浜ビー・コルセアーズ公式サイト


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