サンロードの先、仲の谷交差点に近い日吉2丁目の留学生寮「日吉インターナショナルハウス」の跡地で建設中のマンション名は「ジェイグランディア日吉」(86戸、2019年9月完成予定)となり、日吉駅西口から徒歩10分圏内では「6年ぶりの供給」として公式サイトやチラシなどでPRを始めました。
同マンションは、旧三菱重工系でJR西日本傘下となった菱重(りょうじゅう)プロパティーズ(東京都港区)とJR西日本不動産開発(兵庫県尼崎市)の両社が売主として手がける「新ブランド第1弾プロジェクト」(チラシ)としており、販売提携先として野村不動産アーバンネットの名が記載されています。
公式サイトなどによると、東急線の高架橋に近い側からAからDまでの4棟を設け、間取りは3LDLを中心に1LDKから4LDK(45.78~90.68平方メートル)を揃え、今年(2018年)9月上旬に販売開始予定とのこと。今月(2018年4月)23日現在、価格は発表されていません。
なお、菱重プロパティーズなどがPRする「日吉駅西口の徒歩10分圏で6年ぶりの供給」とは、2012年12月に駅から徒歩約6分の日吉本町1丁目で三菱地所レジデンスが「ザ・パークハウス日吉」(97戸)を竣工して以来のことを指しているとみられます。当時発表されたニュースリリースによると、同物件は間取りが2LDKから3LDK(62.62~79.34平方メートル)で価格は4980万円から7488万円、最多価格帯は6000万円台だったとのことでしたが、大きな人気を集めています。
日吉と綱島エリアでは企業が所有する社宅や工場などまとまった規模の土地では、デベロッパー(土地開発業者)によるマンション計画が相次いでいます。今回の留学生寮跡地も建設当初は三菱重工の社宅でした。また、駐車場や農地では、地主の高齢化や相続時に決断したとみられるアパートや一戸建ての建築も目立っています。企業の所有地や高齢の地主が持つ土地は、いつ住宅化されてもおかしくない状況であることは間違いなさそうです。
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