日吉駅前の著名とんかつ店、南加瀬の「川崎日吉」本店で幸せなランチ | 横浜日吉新聞

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日吉・綱島・高田のグルメレポート【グルメレポート第10回:2017年2月13日「南加瀬編1」】日吉周辺を流れる矢上川を渡ればそこは川崎市幸区。今は横浜市港北区である日吉とは“別の街”ですが、昔は同じ「日吉村」の仲間でした。そんなことを微かに感じさせるのが、ある「とんかつ専門店」の存在日吉駅前で著名な店の本店が日吉5丁目や6丁目から比較的近い南加瀬3丁目に置かれているのです。

川崎と横浜は矢上川で分けられていますが、日吉3丁目や5丁目の矢上川沿いのエリアから近い場所に「川崎市立日吉中学校」があるように、80年ほど前の昭和12(1937)年までは日吉も南加瀬も北加瀬も同じ“村内”。横須賀線の新川崎駅や南武線の鹿島田駅が置かれた付近から箕輪町や下田町の綱島と高田の境界まで、「日吉」と名付けられた一つの自治体でした。

矢上川は横浜・川崎の互いから対岸が目の前に見える(一本橋)

矢上川は横浜・川崎の互いから対岸が目の前に見える(一本橋)

その後、横浜側に日吉駅が作られたこともあり、現在は「日吉=横浜市」というイメージができましたが、川崎側には南加瀬や北加瀬にある学校や公共施設に日吉の名が残り、平成のはじめごろまで横浜市側の日吉は市外局番が川崎市の「044」だったという歴史もあります。行政の“線引き”によって別の街にはなったものの、川幅が狭く橋も多い矢上川を越えるのは容易で、今も人の行き来は活発です。

日吉駅から川崎市側へ向かうバスが通る「一本橋」を渡り、江川町の交差点を超えて真っ直ぐ進むと、南加瀬中央通りの商店街に入ります。日吉5・6丁目からだとそれほど遠くなく、道も直線なので川崎市へ来たという感覚はほとんどないかもしれません。

南加瀬の中央通り商店街を歩いていると、どこかで見かけた文字が!

南加瀬の中央通り商店街を歩いていると、どこかで見かけた文字が!

そんな南加瀬の商店街を少し歩くと右手に見えてくるのが、日吉駅前のサンロードで見慣れた「三田」という文字です。

三と田の字の下部が伸びている独特の字体が心なしか日吉よりも大きく見えます。

ここがあの「とんかつ三田」の本店で、日吉駅前店と同じように11時から15時までのランチタイムはとんかつを始めとした揚げたてフライ類の各種定食を700円台で味わうことができます。

「三田」の本店にはとんかつとともに、「和食」という文字も見える

「三田」の本店にはとんかつとともに、左側の看板には「和食」という文字も見える

4階建てのビル1階と2階を使った本店は80名ほどが収容可能。日吉店よりも広く、1階には座敷も完備しており、混んでくると2階も使っています。店頭の看板に「和食」と書かれているように、日吉店にはない「さんま定食」(税込750円)や「刺身定食」(970円)もあり、「カツカレー」(890円)も存在します。

そして本店だけのランチメニューが2種類のフライ盛り合わせで、「メンチ・アジフライ」「メンチ・とりからあげ」「アジフライ・とりからあげ」「とりからあげ・ハム」の組み合わせでそれぞれ750円。もちろん、日吉店でも定番メニューの「とんかつ」や「チキンかつ」「とりからあげ」「オニオンメンチカツ」などを揃え、日吉より20円安い750円で提供されているのも嬉しいところ。ご飯のお替わりも自由です。

ランチのとんかつ定食は750円、ご飯のおかわりも自由

ランチのとんかつ定食は750円、ご飯のおかわりも自由

大学生や高校生でいつも賑わっている日吉店とは違い、本店の客層は中高年が中心。工事関係者の姿が目立ちます。定食のご飯はあらかじめ目いっぱいに盛られてボリューム十分なので、お替わりをする人はそれほど多くはなさそうです。

さくっと揚がったとんかつやフライ類にかけるのは、ピリッとしながらもほんのり甘さ感じるあのソース味は「横浜日吉」の駅前店も「川崎日吉」の本店もまったく変わりません。

日吉と同様に、「川崎日吉」の本店でもとんかつや名物のとり唐揚げを750円で味わえる幸せなランチとなるはずです。

【関連記事】

<コラム>自らの利益のため「日吉村」を引き裂いた大都市横浜と川崎の罪(2016年1月3日、日吉村の歴史)

【参考リンク】

とんかつ三田本店の紹介ページ

とんかつ三田「本店」(「食べログ」のページ)

とんかつ三田「日吉駅前店」(「食べログ」のページ)


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