開院から1カ月超を経て、“新・日吉慶友クリニック”が本格的に動き始めました。今年(2015年)10月1日に新院長を迎え、院内をリニューアルした日吉慶友クリニック(日吉5丁目)は、このほどホームページを新たに開設するなど、広報体制の強化を行っています。
1982(昭和57)年に橋本治雄前院長が開院した同クリニックですが、すでに30年以上を経たため、後継者を探していたところ、引き継いだのが宮城県登米(とめ)市や東京・高島平で在宅診療を行う「医療法人社団やまと」でした。
そこで、川崎市中原区の元住吉駅近くにある大型病院・関東労災病院で総合内科部長や救急総合診療科部長などをつとめた金井隆之医師を院長として招き、現在は急ピッチで新たな体制を整え始めています。一方で、橋本前院長時代を支えた看護師を中心とした病院スタッフはそのまま残り、変化に対する不安を患者に与えないようにしているといいます。
金井院長は、日吉住民が多く利用する関東労災病院の最前線に20年以上勤務していたため、日吉の地域事情には詳しく、「地域の医療機関が果たさなければならない役割は多い」と、診療時間の拡大や関東労災病院との連携などにも積極的です。
特に整形外科では、関東労災病院のスポーツ整形外科から部長の岩噌弘志医師ら6人を招き、クラブ活動でスポーツを行う大学生や高校生が多い日吉ならではの地域医療機関として特色を出しつつあります。
一方、クリニックの運営主体である医療法人社団やまとは、地域の声を聞きながら診療を進める「オープン・メディカル・コミュニティ」と名付けた“全員参加型医療”の取り組みを各地で実践しており、日吉でもすでに地元宮前地区などの町内会や地元薬剤師などと意見交換を行っています。
長年地域に親しまれた医療機関として、これから日吉慶友クリニックがどのような進化を遂げるのかに注目です。
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