朝の90分を避ければ安くなるJR「オフピーク定期券」、3月18日から発売 | 横浜日吉新聞

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JRの通勤定期券を購入する際、朝のラッシュを少し避けての通勤が可能なら検討してみる価値はありそうです。

JR東日本は今年(2023年)3月18日(土)から東京の電車特定区間(山手線などの主要路線)を対象に朝のラッシュ時間帯の利用を避けることで割安となる「オフピーク定期券」を発売し、通常の通勤定期券は値上げすると発表しました。

JR東日本による「オフピーク定期券」の案内サイトも特設されている

今回の運賃改定は、バリアフリー費用の一部を利用者に負担を求める「鉄道駅バリアフリー料金」(1カ月280円、3カ月790円、6カ月1420円)を導入することに伴うもので、「通学定期券」は改定の対象外となっています。

通勤定期券については、3月18日以降は平均1.4%の値上げを行ったうえで鉄道駅バリアフリー料金が加えられることになり、初乗り区間(1~3キロ、電車特定区間)で見ると1カ月あたり3950円だったものが4280円に上がります。

3月18日以降の改定運賃(通勤定期1カ月)の一例(JR東日本の案内サイトより)

一方、新たに設定される「オフピーク定期券」は、混雑する平日朝の90分間以外に利用することで運賃を割り引くという内容。

たとえば、初乗り区間(1~3キロ、電車特定区間)では、現在1カ月あたり3950円の通勤定期券を3830円に下げるとしています。

オフピーク定期券の設定によって平日朝の一定時間帯に集中する乗客を分散させ、混雑緩和につなげたいとの思いがあるといい、混雑が比較的少ない土曜日や休日は一般の定期券と同様に終日利用が可能です。

なお、オフピーク定期券が使用できない「ピーク時間帯」は、駅ごとに異なり、郊外部のJR武蔵小杉駅では7時5分から8時35分まで、都心部のJR渋谷駅では7時20分から8時50分と若干のずれがあります。

オフピーク定期券は、「Suica(スイカ)」と「モバイルSuica」でのみ販売し、JR東日本以外のICカード「PASMO(パスモ)」や紙の磁気券は対象外。

入場した駅の「自動改札機」で時間がチェックされ、ピーク時間帯に入場した場合は通常の運賃が必要になるとのことです。

主なJR駅のオフピーク定期券で使用できない時間帯は次の通りです。

JRの「オフピーク定期券」が使えない時間帯

  • 横浜駅:7:00~8:30
  • 新横浜駅:7:00~8:30
  • 武蔵小杉駅:7:05~8:35
  • 菊名駅:7:05~8:35
  • 新川崎駅:7:10~8:40
  • 目黒駅・五反田駅:7:15~8:45
  • 渋谷駅・恵比寿駅:7:20~8:50

【関連記事】

<JR通勤定期券>朝ラッシュは値上げ、それ以外の時間帯なら割引に(2022年9月21日)

【参考リンク】

JR東日本「オフピーク定期券」の案内サイト(2023年3月18日から発売)

JR東日本「『普通乗車券』と『通勤定期券』の運賃改定のお知らせ」(2023年3月18日から実施)


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