横浜市消防局での熱中症による救急搬送が激増しています。
横浜市港北消防署(大豆戸町、吉田崇署長)は、例年より早い梅雨明けを迎えた横浜市や港北区内での熱中症での救急搬送件数(暫定値)を公表。
市全体では、厳しい暑さが到来した今月(2022年)6月24日(金)以降急激に増加しており、25日(土)は25件、27日(月)は39件、28日(火)は49件と件数が激増しているといいます。
先月5月から6月中旬までは多い日でも数件から7件程度に留まっていたとのことですが、「港北区内だけでも、25日は3件、26日と27日が各2件、28日は5件と厳しい暑さを反映した件数となっています」と、同消防署で広報を担当する予防係長の千葉陽(あきら)さん。
少しでも、熱中症患者を減らすためにと、横浜市立市立太尾小学校(大倉山7、館雅之校長)に熱中症予防の呼び掛けの協力を依頼。
校内で活動する放送委員会の児童約10人のオーディションにより選ばれた2人による「熱中症予防」アナウンス録音を、今月6月14日におこなうといった取り組みもおこなっています。
今回の録音を実施したのは、5年生の渡邉ゆいとさんと6年生の孫田あいりさんの2人。
「消防署の方が来校されること自体に、子どもたちが目を輝かせてワクワクしていました」と、同委員会担当の早津龍生(りゅうせい)教諭。
「太尾小学校でのオーディションがおこなわれたこと、また区内で自分たちの声が放送されることを多いに喜んでくれていました」と、昨年(2021年)夏の大綱小学校(大倉山4)での熱中症予防、また秋の菊名小学校(菊名5)での火災予防についてのアナウンス録音に引き続いての“子どもたちの声”による注意喚起をおこなっていくとのこと。
今回録音した音声は、区内を巡回する各消防車両から流すほか、大倉山商店街(大倉山エルム通り商店会・大倉山レモンロード商店会)で放送される予定とのことです。
千葉さんは、「気温や湿度が高い中、暑さを避けることがまずは大切です。特に今年はまだ身体が暑さに慣れていません。涼しい服装を心がけ、 日陰を選んで歩いたり、帽子をかぶったり日傘をさしたりしてもらえれば」と、少しでも熱中症を回避するための対処法を実践してもらいたいと訴えます。
「『手足がしびれる』、『めまいがする』、『立ちくらみがある』といった症状が出てしまった場合は熱中症の可能性があります。なるべく早めに休憩し、こまめに水分補給をおこないましょう」と、千葉さんは、区内近郊での熱中症の予防を広く呼び掛けています。
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・10代の「熱中症」増加に注意、大綱小で予防アナウンス初録音(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年7月7日)※昨年は大綱小で録音をおこなった
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【参考リンク】
・熱中症予防情報サイト(環境省)※熱中症警戒アラートについてなど
・熱中症に気をつけましょう(横浜市健康福祉局)
・熱中症統計(横浜市消防局)※救急搬送件数など