<都計審>綱島駅東口の再開発計画を了承、バス乗場や新駅連絡で質疑

横浜日吉新聞

綱島駅東口の再開発計画が審議に入ると9人の委員から質問が相次ぎ、注目の高さを示しました。

都市計画決定の最終段階となる「横浜市都市計画審議会(都計審)」(会長・森地茂政策研究大学院大学教授、委員27人)は、新年度初となる第163回審議会をきのう(2022年)6月22日(水)に横浜市役所内とオンライン参加者をつなげて行い、「綱島駅東口駅前地区」の再開発事業を賛成多数で原案通り了承しました。

今回は市役所と各委員のオンライン参加をつなげる形で行われ、希望する市民にも「ウェビナー」(ウェブセミナー)としてその様子が公開された(6月22日)

横浜市の都計審は、大学教授ら学識経験者12人と横浜市会(市議会)から正副議長ら10市議、自治会長と公募で選ばれた市民3人、警察などの臨時委員2人によって構成し、市が決定しようとする都市計画に対して第三者の立場から意見を述べる機関。

市は都計審の意見を踏まえて計画の最終案を横浜市会に示し、今後、議会の議決を経て最終決定となります。

新綱島駅側でのまちづくりが進展していることから、次の段階として東口駅前の都市計画決定へと進めている(6月22日の審議会公開資料より)

綱島駅東口駅前地区の関連案件は、東口の駅前約350戸・高さ99メートルまでの“タワーマンション”や商業施設、駅前広場を新設するというのが主な内容で、都市計画の決定や用途地域の変更など8つの案件が一括して審議されました。

50分超にわたる同案件の審議では9人の委員から質問があがり、市の説明と見解が示された後、賛成多数で了承となりました。

質問のなかでは、新たに設ける駅前広場にバスを乗り入れない理由を尋ねたり、タワーマンションに設置する140台分の駐車場に対する妥当性が議論となったり、新綱島駅の連絡通路と商店街への影響、乗り換え想定人数などが取り上げられました。

バスの半分以上は新綱島駅側に

バス乗場の質問に関して市側は、現在は綱島駅の東口高架下から発着している1日約860台のうち、半分超を新綱島駅側へ移す考えをあらためて説明。

東口駅前バス乗場(高架下バスターミナル)再編計画の詳細、半分以上のバス便を新綱島駅に移し、東口駅前の混雑を緩和する(同)

綱島街道を通る日吉駅方面への約100台と、大綱橋を通る駒岡経由日吉駅・鶴見駅・川崎駅・横浜駅方面行(東急バス・臨港バス・市営バス)の約350台については、新綱島駅に新設する計5つの乗場(バスベイ=切り込みスペース)から発着し、現在の乗場から発着するバスを約410台にまで減らす計画です。

東口駅前に整備する計画の駅前広場、タクシー以外は駅前へ乗り入れないようにする計画(同)

そのうえで、東口に新設する計画の駅前広場タクシーと一般車のみを乗り入れ可能とし、このうち一般車はバス乗場前を通らない導線を考えているとのことです。

高層となる「南棟」の綱島街道側を切り込み、バスベイのようなスペースを設ける計画(同)

なお、南棟と呼ばれる高層ビル(タワーマンション)の計画に関連し、同棟前の綱島街道には切り込みを入れ、バスベイのようなものを設ける構想も明かしました。

綱島駅~新駅の乗り換え導線

審議では綱島駅東口から新綱島駅への将来的な歩行者導線イメージも示され、いったん2階へ上がって2棟のビル内を移動する形となることから、委員からは地元の商店が導線上から排除されるようなことがないよう配慮を求める声が上がり、市側は「商店街の賑わいを継承していきたい」と回答。

将来的な綱島駅~新綱島駅間の歩行者導線イメージ、2つの高層ビル(タワーマンション)の下層部(商業施設などのフロア)をデッキでつなぎ綱島街道を横断する(同)

東急東横線(綱島駅)から東急新横浜線(新綱島駅)への乗り換え客数の想定について市側は、運賃やダイヤが決まらないと想定しづらいものの、両線が合流する日吉駅が乗り換えの中心となることから、それほど多くはならないとの見方を示しています。

都市計画の決定後、地権者の同意が得られ次第、東口駅前で再開発準備組合が新たに建設を計画するタワーマンションや商業施設は、横浜市住宅供給公社が施工する予定だといい、高層と低層の2棟に加え、地下に140台分の駐車場を設ける予定。

綱島街道側から見た東口駅前の建物イメージ、樽町側の南棟と日吉側の北棟もデッキでつなぐ計画(同)

市側によると、現時点では駐車場のうち居住者向けは101台、商業施設向けが39台とのこと。委員からは商業施設分が39台で足りるのかどうかを検討してほしいとの意見も出ていました。

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【参考リンク】

第163回横浜市都市計画審議会案件表(2022年6月22日開催、2つ目に「綱島駅東口駅前地区関連」の案件)


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