首都圏の「JR運賃」に10円加算、来春からホームドア整備費などに充てる | 横浜日吉新聞

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来春からJR線の利用時も負担増となります。JR東日本は来年(2023年)3月ごろから山手線京浜東北線、湘南新宿ライン、横須賀線、南武線など「電車特定区間」と呼ばれる首都圏の主要路線の普通運賃に10円通勤定期運賃280円から1420円を加算する方針を発表しました。

南武線の武蔵小杉駅にはホームドアが整備された(4月4日)

JR東日本によると、これはホームドア整備やエレベーター、バリアフリートイレなどバリアフリー設備の整備を進めるために利用者に負担を求めることができる国土交通省の「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用したものだといいます。

電車特定区間内での普通運賃(磁気券・IC)に一律10円を加算するほか、通勤定期券1カ月280円、3カ月790円、6カ月1420円をそれぞれ加算。これにより年間230億円を利用者から徴収し、今後約4200億円を要するというバリアフリー設備の整備に充てるとしています。なお、通学定期券は加算の対象外

横須賀線の武蔵小杉駅にはホームドアがまだなく、新ホーム(写真左側)の増設工事が進行中(4月4日)

運賃加算の対象となるのは、山手線京浜東北線・根岸線湘南新宿ライン(大船~大宮間)、横須賀線・総武線(久里浜~千葉間)、東海道本線(大船~東京間)、中央線・総武線(高尾~三鷹~千葉)、相鉄・JR直通線(羽沢横浜国大~新宿)、南武線(立川~川崎)、横浜線(八王子~東神奈川)などで、加算開始は「2023年3月頃」を予定しているとのことです。

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【参考リンク】

バリアフリー設備の整備を促進します~ホームドアは整備を拡大・加速PDF、2022 年4月5日、JR東日本)


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