JR武蔵小杉駅の混雑改善へ、南武線ホームドアや横須賀線は新ホーム | 横浜日吉新聞

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混雑が激しさを増すJR武蔵小杉駅で、改善に向けた対策が動き出しています。川崎市は今月(2019年)7月22日、南武線の武蔵小杉駅ホームで、2022年3月までにホームドアを設置することを発表しました。

南武線ホームは列車を待つ客と乗り換え客が共用しなければならない状況

南武線のホームは、2010年3月に離れた位置で設けられた「横須賀線・湘南新宿ライン」への乗り換え通路としても使われており、南武線を待つ乗客と、ホームを歩く乗り換え客が混在

ラッシュ時などは人があふれそうな状況も見られるだけに、安全対策としてのホームドア導入は利用客にも喜ばれそうです。

武蔵小杉では相次ぐ高層マンションの建設によって、横須賀線・湘南新宿ラインのホームも混雑が激しくなっており、JR東日本と川崎市は混雑緩和に向けた対策として、2023年度までに下りホームの増設と、その後には改札口の新設を行う計画を昨年(2018年)7月に決定済みです。

改札外の新たな乗り換えルートや新改札口、横須賀線・湘南新宿ラインの新川崎方面行き新ホーム(NEC工場側)設置など2023年度の供用開始へ混雑緩和に向けた対策が決まっている(川崎市の2018年7月発表資料より)

南武線のみが停車していた2009年度に1日7万7000人弱だった乗車人員は、その後の横須賀線・湘南新宿ラインの開業で利用客が増え続け、現在ではJR目黒駅(11万5000人超)などより多い13万人超(2018年)まで増加

今後もJR武蔵小杉駅の周辺ではタワーマンション建設が続くうえ、さらに今年11月末以降は「相鉄・JR直通線」(相鉄線~羽沢横浜国大~武蔵小杉~新宿方面)の列車も停車が予定されているだけに、抜本的な混雑対策が急がれます。

【関連記事】

<相鉄・JR直通線>開業は2019年11月末、まずはJR武蔵小杉駅と相鉄線が直結(2019年3月29日、1時間あたり日中2~3本の停車列車が増える)

武蔵小杉駅・横須賀線への長い連絡通路「快適な通行環境を」、県などがJRに要望(2017年2月8日、東急線から横須賀線・湘南新宿ラインのホームへは南武線ホームを経由して約400メートルある)

「ヨーカドー武蔵小杉店」付近の商店街が変貌、名物“タワマン”核に再開発へ(2017年2月11日、タワーマンションの開発はまだ続く)

【参考リンク】

JR南武線武蔵小杉駅にホームドアを設置します(2019年7月22日、川崎市まちづくり局)

JR横須賀線武蔵小杉駅及び駅周辺の混雑緩和に向けた取組(2019年1月22日、川崎市まちづくり局)


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