セン北でも始まった「区民文化センター」の建設、独企業が新本社と併設

横浜日吉新聞

新綱島駅に続き、センター北駅からほど近い場所でも「区民文化センター」の開設に向け、今年(2022年)1月に工事が始まりました。都筑区ではドイツ企業の日本本社と併設するというめずらしい形で整備されているのが特徴です。

暫定利用されていた頃の市有地、写真左奥は「港北みなも」、手前はブルーラインの高架、右側は区役所通りへ至る市道(2017年9月撮影)

都筑区の区民文化センターは、センター北駅からほど近く、横浜市歴史博物館や商業施設「港北みなも」、主要道路の「区役所通り」に囲まれた旧市有地で建設が進められています。

駅至近に位置するこの1万2000平方メートル超という大型の敷地は“文化施設用地”という名目で市が長年にわたって所有し、これまでは「都筑の文化 夢スタジオ」と題した小型施設も設けられていましたが、広大な土地の一部のみを使う形の暫定利用にとどまっていた経緯があります。

都筑区民文化センターの完成予想図、奥はボッシュの新本社・研究施設(ボッシュのニュースリリースより(c)ボッシュ株式会社)

2018(平成30)年に横浜市は、敷地の一部を使って区民文化センターを建設し、完成後には有償で市に譲渡することを条件として民間企業に市有地を一括して売却する方針を決定。

これに応じたのがドイツを本社とする世界的な自動車部品メーカーの「ボッシュ(BOSCH)」でした。

ボッシュは1911(明治44)年に横浜で日本の事業を始めた歴史があり、1990(平成2)年には日本法人のボッシュ株式会社(東京都渋谷区)が日吉元石川線沿いの都筑区内に大型の研究施設「横浜事務所」を設けており、現在は区内だけでも3つの拠点を置く都筑区と縁の深い企業です。

センター北駅側から見た都筑区民文化センター(手前)とボッシュの新本社・研究施設(奥)、両施設の間には屋根付きのイベント広場やカフェが設けられる(ボッシュのニュースリリースより(c)ボッシュ株式会社)

同社は市有地を57億円超で購入し、約390億円をかけて地上7階・地下2階建ての自社研究施設と、地上4階・地下1階建ての区民文化センターを建設する計画を決定。先週2月25日には、この研究施設に日本法人の本社を移すことも発表しています。また、両施設の間には屋根付きのイベント広場やカフェも設置する計画です。

当初、区民文化センターは2023年度中に開館する予定としていましたが、新型コロナウイルスの影響や設計の遅れなどから延び、現時点では2024年9月に建物が竣工する予定。

建物の完成後、区民文化センター部分は市に売却され、開設準備などを経て、2025年3月までに開館する計画としています。

「港北みなも」(左)と建設中の区民文化センター(右)(2月27日)

横浜市の区民文化センターは、青葉(フィリアホール=1993年開設)を皮切りに、神奈川(かなっくホール=2004年開設)や鶴見(サルビアホール=2011年開設)、(みどりアートパーク=2013年開設)など市内10区に設けられてきましたが、人口の多い港北区や都筑区では長く未整備の状態が続いていました。

2024年3月までに新綱島駅で港北区の区民文化センターがオープンし、続いてセンター北駅にも開設されることで、北部エリアの“空白地帯”がようやく埋まることになります。

【関連記事】

新綱島駅に建設中の「区民文化センター」、開館は2023年10月以降に(2020年12月18日、港北区では「2024年3月末」までにオープン予定)

【参考リンク】

都筑区における区民文化センターの整備について(都筑区)

ボッシュ、新研究開発施設を起点に未来のモビリティ形成を促進、横浜市都筑区に新たな研究開発施設および都筑区民文化センター(仮称)を建設(ボッシュ株式会社、2022年2月24日)


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