きのう(2020年)8月4日(火)は横浜市で新型コロナウイルスへの感染者数が1日あたりとしては過去最高となる46人を記録し、市内の感染者数は累計1141人に達しました。7月以降は特に20代が感染するケースが急増しています。【2020年8月5日1:35公開】
横浜市内では今年2月18日に初めての感染者が判明して以降、6月末までに615人の感染者が発生していますが、この時点では20代が占める比率は16%超にとどまっていました。
ところが、7月に入ると20代の割合が急増し、同月に発生した412人のうち37%超、8月の4日間に発生した114人を見ても32%超を占める状況です。
そのためか感染判明時に「軽症」と判断された人の割合が高く、7月1日から8月4日までに感染が判明した526人のうち、「重症」だったのは70代と60代の計2人にとどまっており、「中等症」も主に50代以上を中心とした12人でした。
一方、7月以降に20代を中心とした感染者が広がるのに合わせ、30代の増加に加え、「徐々に40代以上の方にも感染が広がり、家庭内感染や職場内感染が増えています」(林文子市長の7月31日付けメッセージ)という状況。

横浜市では7月31日(金)に林市長が市民向けメッセージを公開している
また、東京都内で感染者数の急増にともない、都心に鉄道が直通していて、人口も多い青葉区や港北区、鶴見区での増加ぶりが目立っており、先月7月30日(金)に公表された2週間分の感染者数では、青葉区が36人、港北区は30人、鶴見区が24人と市内で“ワースト3”となりました。
「感染者数は増加傾向にありますが、現時点で重症・中等症用の病床は500床、宿泊療養施設は神奈川県全体で2640床を確保しており、十分な余裕があります」(同)と感染後の対策は行われているものの、感染不安がより高まるなかでは、経済活動や日常生活での行動が制約され続けるのも現実。首都圏全体で感染者を減らすための根本的な対策が求められます。
【関連記事】
・2週間ぶり区別の感染者数、港北区30人増、青葉区はワースト累計96人(2020年7月31日)
・横浜市内の感染者が「累計1000人」突破、今週は5日間で100人以上(7/30時点)(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年7月30日)
【参考リンク】
・横浜市内の陽性患者の発生状況データ・相談件数(横浜市)
・【46人発生・1096例目~1141例目】新型コロナウイルス感染症による新たな市内の患者確認について(横浜市健康福祉局、2020年8月4日)
・林文子横浜市長からの新型コロナウイルス感染症に関する市民の皆様に向けたメッセージ(横浜市、2020年7月31日)