「メイドイン港北高田」の感染対策グッズに激励の声が寄せられています。
1951(昭和26)年5月創業、1996(平成8)年から高田西1丁目で事業を営む株式会社キョーワハーツ(坂本悟社長)は、きのう(2020年)8月3日から、ウイルス対策グッズとして開発した超軽量マグネシウム製のフック「マグクリーン」を、クラウドファンディングサイトを通じ初披露。
わずか1日で、目標金額の15万円に対し64%超となる9万7400円もの支援(3日23時59分現在)を得るなど、同社の取り組みへの支援と激励の輪が広がっています。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け「タッチレス」をキーワードに今年春から開発したという同製品。
電車のつり革やエレベーターのボタンなど、「町中のいたるところ」でウイルスから身を守り、ウイルスを広げないためのタッチレス商品として、このフックを世界最軽量だという「マグネシウム合金」を使用し製作したといいます。
マグクリーンの名前の「マグ」は、この金属の名前から。スタンダードタイプ(15グラム)とネコタイプ(21グラム)の2種類を開発したとのことですが、「スタンダードタイプの形が、“動物に見える”との声があがったことから、タヌキやヘビなど、さまざまなデザインでの試作を行いました」と、同社取締役の坂本留実さん。
結果、採用されたネコの「耳」と「しっぽ」の分のグラム数が、スタンダードタイプと異なる重さとなったものの、「試作品を提示したら、とても“かわいい”と社内外でも好評でした」(坂本さん)と、商品名なども含め、今回の開発プロジェクトに参画した4人の社員らとともに、その反響の大きさを喜びます。
今回のクラウドファンディングでは、いずれのタイプも1個3400円、5文字以内の刻印サービス付きで3500円、2個セット・刻印付きで6600円、法人・団体などに向けた10個セット(1種のみ、5文字以内の同一刻印)で3万3000円というプランで支援を呼び掛けています。
「新しい生活様式をぜひ採り入れてもらいたいと開発しました。これらを使用したからといって、完全に(新型コロナウイルスの)感染を防ぐのは難しいと思いますが、ご利用いただく皆様に、少しでも“接触感染するのでは”という心理的な不安を和らげることができれば、開発した甲斐があったと感じます」と坂本さん。
「目標金額に達し次第、製品を順次発送する準備を進めています」(坂本さん)とのこと。
支援の募集は9月18日(金)23時までとなっていますが、製品自体の製作完了は今秋10月31日、製作数は1000個、販売価格は3500円(1個あたり・税別)を予定しているとのことです。
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・港北区の伝統は“ものづくり”、製造業の事業所数は市内トップ、IT産業も1位(2017年12月2日)
【参考リンク】
・驚きの15g!タッチレスでウイルス対策 マグネシウム製フック(クラウドファンディング「READYFOR」~株式会社キョーワハーツのプロジェクトページより)