綱島駅にスーパーやカフェを誘致、来春完成の「駅テナントビル」内へ | 横浜日吉新聞

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綱島駅でスーパーの「復活」に向けて動き始めています。現在、東急東横線の綱島駅で工事が行われている“駅テナントビル”で、食品スーパーやカフェの誘致が予定されていることがわかりました。複数の関係者が明かしたもので、現時点で駅テナントビルは来年(2020年)3月の完成が見込まれています。

駅テナントビルの工事が行われている綱島駅西口。2階建てとなる建物の屋根の形がうっすら見える(6月26日)

綱島駅では、高架橋の耐震工事を行うために2016年1月には高架下を中心とした「綱島駅ビル」を閉鎖。その後、駅構内の改札外に置かれていた売店や食品販売店舗も昨年秋までにすべて撤去されました。

これまでに駅周辺の耐震工事を終えたことから、東急電鉄は駅テナントビルの工事に着手。駅構内から子母口綱島線沿い(バス通り)にいたる旧駅ビル部分に加え、駅西口の出入口側にもカフェなどの店舗をイメージした2階建て“駅舎風テナントビル”を新たに設ける計画です。

東急電鉄が駅構内に掲出している工事案内では、東口側(左図の上部)で東急電鉄以外の土地所有者がいる部分は工事対象から除外されている(6月20日)

一方、旧駅ビルだった敷地のうち、駅前のバス通りに面した東口側の一部には、東急電鉄とは別に複数の土地所有者がおり、それぞれ独自で土地活用を行う予定。

駅西口側の駅舎風テナントビル部分については、「工事の影響で駅をご利用頂いている皆様にご不便をおかけしている状況のため、少しでも早く工事完成後の姿をお伝えしたい」(東急電鉄広報部)として、先月(2019年6月)下旬から駅構内にイメージパース(完成予想図)を掲出しています。

東急電鉄が駅構内に掲出した駅西口の“駅舎風テナントビル”のイメージパース(完成予想図)(6月26日)

東急電鉄によると、駅テナントビルは、高架下部分を1階建てとし、その他の部分は2階建てで計画しているといい、「テナントは未決定のため、現時点ではお答えすることはできないが、全てのテナント決定後には、詳細について公表させていただく」(同)としています。

複数の関係者によると、駅テナントビル内には食品スーパーを誘致することが確実で、店舗は2016年1月に閉店した「綱島駅前東急ストア」のような規模感での店がイメージされているといいます。駅西口側にはカフェの出店が予定され、このほかにも複数のテナントが入る見込み。

2016年1月に閉店した駅ビル内の「綱島駅前東急ストア」は24時間営業で活気のある店舗だった(2015年12月撮影)

駅周辺で商店を営む店主は、「綱島駅ビル内の東急ストアが2016年1月に閉店してしまい、『残念』『不便でつらい』という声が多く聞かれたので、戻ってきてくれれば本当にありがたい。西口の白い駅舎(テナントビル)とともに、街の顔として、明るい駅になってほしい」と期待を寄せます。

東急電鉄は、「新設店舗工事と駅自由通路の一部改修を同時に進め、両工事共に2020年春期に完了予定です。工事を無事完了させ、皆さまに楽しく駅をご利用して頂けるよう、誠心誠意推進してまいりたい」(広報部)と話しています。

)この記事は複数の読者の方による情報提供をきっかけに取材を行いました。ありがとうございます。

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