日吉エリアで最大の売上規模を持つ「トオカツフーズ」、日清製粉が完全子会社化

横浜日吉新聞

トオカツフーズの公式サイト

日吉・綱島・高田エリアで最大の売上規模を持つ日吉7丁目トオカツフーズ株式会社が来月(2019年7月)4日付けで、日清製粉グループ(東京都千代田区)の完全子会社となることが正式に決まる予定です。

トオカツフーズは、創業者の反田(そった)喜久雄会長(79歳)が1967(昭和42)年に川崎市内で個人経営の調理パン製造販売を始めたことを源流とする企業グループで、社名の“トオカツ”は、創業者が最初の調理パン製造会社を作ったという東葛飾(ひがしかつしか)郡(現在の千葉県北西部)に由来。

日吉7丁目の宮前南バス停至近にあるトオカツフーズの本社ビル。右となりに2010年まで置かれていた旧横浜工場の敷地は、同じ日吉7丁目に本社を置き、昨年(2018年)6月に東証二部に上場したコーア商事ホールディングスの傘下企業であるコーアバイオテックベイの医薬品包装工場に変わっている

1968(昭和43)年に株式会社化した同社は、「焼きそばパン」などの調理パンをはじめ、コンビニなどへ供給する総菜や食品の製造会社として成長。2009年まではジャスダック証券取引所に株式を上場していました。

公式サイトによると2017年3月末現在の社員数は578人で、パート社員は1日8時間労働に換算して3646人

現在は創業者の長男である反田英樹社長(50歳)が経営トップをつとめ、中食(なかしょく=コンビニ弁当や惣菜など調理済み食品)や冷凍総菜の製造業者として、ファミリーマートなどのコンビニ向け弁当や惣菜、調理パン類を中心に、2018年3月期の連結売上高は1141億円にのぼります。

一方、2012年12月には日清製粉グループがトオカツフーズ株49%を取得して関連会社化し、同グループから5人の取締役と1人の監査役を派遣するなどしています。

その後、日清製粉グループは、国内屈指の中食製造事業者であるトオカツフーズについて、「中食・惣菜事業及び冷凍食品事業のより一層の拡大に資する」(ニュースリリース)と判断。完全子会社とするために、残る株式も取得を決めたもので、取得価格は非公表です。

日清製粉グループではトオカツフーズの子会社化などを通じ中食・惣菜事業を成長させていく方針(2019年3月期決算説明会資料より)

日清製粉グループは、小麦粉などの製粉事業よりも食品事業での売上比率が高い状態が続いており、その一つである中食・惣菜や冷凍食品関連を主力事業として伸ばしていくうえで、「全国的な生産拠点や幅広いノウハウを有する」(同社株主通信)というトオカツフーズの完全子会社化は必須だったとみられます。

トオカツフーズは、現在も日吉7丁目の宮前南バス停至近に本社を置いていますが、本社建物のとなりにあった横浜工場はすでに無く、製造は鶴見区矢向の「横浜鶴見工場」など関東圏9カ所の工場が担い、京都市や神戸市、宮城県富谷市には食品製造の関連会社も持っています。

この夏、大手企業グループの完全子会社となることで、日吉に置かれている本社の行方に注目が集まりそうです。

【関連記事】

【港北区の主要100社】売上1000億円を超える企業は10社(2018年10月版)(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年10月22日、トオカツフーズは港北区内で8番目の売上規模、コーエーテクモホールディングスは20番目)

日吉を代表するコーエーまで移転発表の衝撃、街の変化はどこまで続くのか(2016年11月3日、コーエーテクモは主要事業会社を日吉から移す予定)

【参考リンク】

トオカツフーズの公式サイト


グーグル配信による広告と関連記事の紹介

カテゴリ別記事一覧