日吉に本社置く宮崎通信、1400キロ離れた南九州で独自の発展、採用に好影響も

横浜日吉新聞

法人サポーター会員による提供記事です】約1400キロ離れた日吉と南九州の2拠点で業務を展開しているのが日吉7丁目に本社を置く株式会社宮崎通信です。ITを事業とする同社ならではの距離を感じさせない“シームレス(垣根の低い)”な体制とは――。

市街地にある宮崎駅、宮崎通信の支社は駅から2キロ弱ほどの位置にある

「フェニックス(カントリークラブ)でゴルフの後は、やはり霧島の焼酎工場を見ていただきたいので、ホテルまでは貸切バスという形にしたいのですが、予算はこのくらいでお願いできますか」。

宮崎駅から近い市街地にある宮崎通信の宮崎支社ビルでは、社長の濱田(はまだ)順二さんが地元の旅行会社と打ち合わせの最中。「なんだか旅行屋さんみたいなことしているでしょ」と笑顔で迎えてくれました。

日吉の本社ではパソコンやスマートフォンのトラブル解決や、通信インフラの構築と保守システム開発など、地元IT企業として近年売上を伸ばしつつある宮崎通信。日吉本社と宮崎支社の2拠点体制となってから13年、社長として1400キロの距離を行ったり来たりする日々を続けているといいます。

宮崎通信の宮崎支社ビル

距離こそ遠いものの、市街地に近い宮崎空港までは羽田空港から約1時間50分。飛行機を使えば首都圏からそれほど移動時間を要しないこともあり、「横浜での業界団体の仲間や、仕事の関係者が懇親旅行として団体で宮崎へ来られることは多いですね」と濱田さん。

業界仲間の旅行を受け入れる際は、現地での行程づくりやゴルフコンペの企画など、「とにかく楽しんで帰っていただきたい」と細やかな準備を怠りません。「まったくのボランティアなのですが、仲間の会社に九州での仕事が発生したとすると、楽しく過ごした“宮崎”の名を一番に思い出してもらえるというメリットもあるんですよ」。

日吉本社で働く宮崎出身者にも安心感

日吉の本社と宮崎支社はテレビ電話や内線で常に繋がっており、コミュニケーション面で大きな支障ないという

そんな著名観光地でもある「宮崎」の名を背負った同社ですが、起業の地は下田町。社長の出身地を社名に入れたことが顧客の印象に残るためか、日吉での濱田さんは本名ではなく、今も“宮崎さん”と呼ばれ続けており、宮崎という土地との縁の深さを示しているかのようです。

1995年の創業後、日吉を拠点に首都圏で順調に業容を拡大しつつあるなかで、2005年には県など自治体からの要請もあって、宮崎県へ進出。「私の実家は宮崎にありましたし、地元から呼びかけがあったのは“渡りに船”だと思いました」と、本社は日吉に置きながらも、宮崎市内に自社ビルを構え、ゆかりの企業として地域に雇用を生み出してきました。

宮崎支社でも日吉の本社と同じサービスを取り扱っている

二拠点体制としたことで、社長の移動距離は格段に長くなったものの、社員の採用面ではプラスの効果を生んでいるといい、「上京して働きたいという人であっても、いざとなったら実家のある宮崎へ戻っても、働ける場があることが安心感につながっている」(濱田さん)と話します。

実際に先月まで日吉本社で勤務していた社員の一人は、親が病気になったことを機に宮崎支社での勤務に変えるなど、「家庭事情なら、どちらで働いても良い体制にはしています」(同)と2拠点間でシームレスな勤務環境を築きつつあります。

「内線」扱いの電話回線やテレビ会議で繋ぐ

約1400キロ離れた日吉本社と宮崎支社は、まったく同じ会社が2カ所にあるという考え方で運営しているといい、日吉の街で根付かせてきたパソコントラブル時のサポートサービスをはじめ、通信関連の工事や企業のIT支援などの業務は宮崎でも同様に展開。「お客様の規模では首都圏が中心になりますが、宮崎でも顧客は増えつつある」と濱田さんは明かします。

首都圏の顧客を“遠隔”でサポートすることもあるという開発部の中村さん、かつて日吉本社で勤務していた

両拠点は「内線」扱いとなる電話回線テレビ会議システムで常時繋がっており、テレビ電話を通じて毎日朝礼を行うなど、拠点間でのコミュニケーションが疎遠にならないように工夫もこらします。同社の得意分野である通信ネットワーク環境の整備やITの導入を自社内で率先して行っている様子です。

かつて日吉で勤務していたという開発部課長の中村健史さんは、首都圏に多い同社顧客のサポート業務も宮崎から“遠隔”で行うこともあるといい、「満員電車に乗らなくていいという勤務環境は、宮崎で働くことのメリットかもしれません」と話します。

今年4月から小学生向けのロボット教室も開校している

一方で、宮崎支社では新たな事業として「富士通オープンカレッジ宮崎校」を新設し、子どもプログラミング教室やシニアパソコン教室を今年(2018年)4月に開始。「支社のビルには空きスペースもあるので、人が集まるイベントスペースとして使えないか検討している」(同)と自社ビルを活用した次の展開も見据えます。

「九州の中心部は福岡ですが、九州企業でも南九州エリアは距離的にも進出しづらいという環境があります。そのため、こちらから福岡に進出して南九州での業務を受注することも考えています」と濱田さん。

進出から13年、首都圏全域を見据えた日吉本社とともに、宮崎通信の“源流”ともいえる宮崎では、九州全域で業容拡大を目指していくことになりそうです。

【関連記事】

パソコントラブル解決の“宮崎さん”は今も健在、日吉に本社置く老舗IT企業の軌跡(2018年4月1日)

【参考リンク】

株式会社宮崎通信の公式サイト(本社:日吉7丁目)

富士通オープンカレッジ宮崎校について(宮崎通信が運営)

法人サポーター会員:株式会社宮崎通信 提供)


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